2024年11月24日日曜日

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル

 3D model of the shape of Ningyozuka Tomb in Chiba City at the time of excavation


I created a 3D model of the shape of Ningyozuka Tomb in Chiba City at the time of excavation. The 3D model was created from the contour lines at the time of excavation and the texture of an aerial photograph at the time of excavation was overlaid on it. This is a highly accurate 3D model and will serve as the basic material for various studies.


千葉市人形塚古墳の発掘時形状3Dモデルを作成しました。発掘時点等高線から作成した3Dモデルに発掘時点空中写真のテクスチャを被せたものです。格段に精度の高い3Dモデルで、各種検討の基本資料となります。

1 千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×1.0)

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×1.0)

発掘時点等高線図(0.1mピッチ)から、QGIS(GRASSプラグインのv.surf.rstツール)でDEM(0.5m×0.5m)を作成し3Dモデル化

等高線図は発掘調査報告書掲載

テクスチャは発掘時点撮影空中写真

空中写真は千葉県教育委員会所蔵

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×3.0)

千葉市人形塚古墳 発掘時形状3Dモデル(垂直比率:×3.0)

発掘時点等高線図(0.1mピッチ)から、QGIS(GRASSプラグインのv.surf.rstツール)でDEM(0.5m×0.5m)を作成し3Dモデル化

等高線図は発掘調査報告書掲載

テクスチャは発掘時点撮影空中写真

空中写真は千葉県教育委員会所蔵

3DF Zephyr v7.531でアップロード


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 発掘時点撮影空中写真からフォトグラメトリで作成した3Dモデルとの違い

2024.11.21記事「3枚の空中写真から千葉市人形塚古墳の近原形3Dモデル作成に成功」で作成した3Dモデル「千葉市人形塚古墳 近原形3Dモデル」はフォトグラメトリに利用した空中写真が3枚と少数であるため、精度の上で分析的利用ができるレベルに到達していません。

今回作成した発掘時形状3Dモデルは入手できる最も詳しい資料に基づくものであり、分析的利用に耐える精度があります。

2-2 発掘時形状3Dモデルの作成手順

1)等高線図から3Dモデル作成

次の記事参照。2024.10.08記事「千葉市人形塚古墳3Dモデル(主要部)

技術的方法は次の記事参照。2024.09.15記事「紙等高線地図から地形3Dモデルを作成する方法

2)空中写真のジオリファレンス

空中写真を調整した上で、QGISにジオリファレンスします。

3)空中写真をテクスチャとした3Dモデルの作成

QGISのQgis2threejsプラグインで空中写真をテクスチャとした3Dモデルを作成します。

2-3 この3Dモデルを使った検討

この3Dモデルを使って次の検討を行います。

1)地割線の意義

この3Dモデルでは地割線を空中写真に乗算して表現してあります。地割線と発掘時古墳形状との関係は等高線以上にリアルに把握することができます。この3Dモデル観察をヒントに地割線意義について検討します。

2)古墳完成時形状の検討

この3Dモデルから古墳完成時形状復元にヒントが得られるかどうか、よく観察します。

3)杭跡の検討

特徴的な杭跡が各所に観察できます。それぞれ検討を加えることにします。

測量に使った杭跡、施設として使った杭跡などがあるようです。

4)周溝と水との関係考察

周溝の一部に水を貯めたり、流した様子が観察できますので、詳しく検討します。



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