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2026年9月29日火曜日

浅鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Model and Observation Record: Shallow Bowl (Kasori Shell Midden, Chiba City)


This shallow bowl was excavated from the remains of Dwelling No. 112 at the Kasori Shell Midden. Other artifacts recovered from this same dwelling site include an unusual pedestal vessel (see article from September 27, 2026) and a deep bowl (see article from September 28, 2026). It is inferred that this shallow bowl was also used in ritual activities.


この浅鉢は加曽利貝塚112号住居跡から出土しています。112号住居跡からは異形台付土器(2026.09.27記事)、深鉢(2026.09.28記事)も出土しています。この浅鉢も祭祀でつかわれた道具であったと推察します。

1 浅鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

浅鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

加曽利貝塚112号住居跡

縄文時代後期中葉

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 163 images


3Dモデルの動画


3Dモデル画像

2 メモ

この深鉢は加曽利貝塚112号住居跡から出土しています。112号住居跡からは異形台付土器(2026.09.27記事)、深鉢(2026.09.28記事)も出土しています。この浅鉢も祭祀でつかわれた道具であったと推察します。


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【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

9月末締切のNHK+からNHKoneへの移行を突然思い出し、実行した。テレビ、パソコン、夫婦スマホでNHKoneが利用できるようになった。歴史番組などをパソコンで見れるので便利である。


2026年9月28日月曜日

深鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Model Based on Observation Records of a Deep-Bodied Pot (Kasori Shell Midden, Chiba City)


I created a 3D model based on observation records of a deep-bodied pot excavated from Dwelling Site No. 112 at the Kasori Shell Midden. I understood the associated exhibition to convey the idea that the scratches on the base of the pottery suggest ritual activity.


加曽利貝塚112号住居跡から出土した深鉢の観察記録3Dモデルを作成しました。「土器底のキズが祭祀活動を連想させる」という趣旨の展示と理解しました。

1 深鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

深鉢(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

加曽利貝塚112号住居跡

縄文時代後期中葉

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 169 images


3Dモデルの動画


3Dモデル画像

2 メモ

展示土器そのものの説明はありません。展示の趣旨は深鉢底に刻まれた点状~線上のキズであると推察します。石棒等で擦った、傷つけた跡でそれが祭祀活動に結びつくということでしょうか。


参考 加曽利貝塚112号住居跡の出土物

異形台付土器も同じ112号住居跡から出土しています。

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今日から、ブログ記事巻末で【グッド&ニュー】を始めます。

【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

これまで日常的な各種メモ(興味をもったこと、したいこと、やるべきこと・・・)はパソコンで、1件1件別ファイルでつくることが多かったのですが、スマホとの連携が難でした。そこでkeepメモ(パソコン、スマホ共通ファイル)ですべてのメモを書くことにして、実践したところ、とても扱いやすくなりました。パソコンで書いたメモがスマホで外出先で読めて編集もできる。外出先でスマホで音声入力したメモを夜パソコンで利用できるようになりました。生活が楽しくなりました。



2026年9月27日日曜日

異形台付土器2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of Two Unique Pedestaled Earthenware Vessels (Kasori Shell Midden, Chiba City)


I have a personal attachment to these vessels; I previously created 3D observation models of them while they were placed on a table, having obtained special permission to do so. I surmise that they were implements associated with marriage rituals. They have even been featured on archaeological postage stamps.


この土器は過去に特別の許可を得て、机上においた状態で観察記録3Dモデルを作成したことがある、愛着ある土器です。婚姻に関連する道具であると想像しています。考古学切手にもなっています。

1 異形台付土器2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

異形台付土器2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

縄文時代後期中葉

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 160 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

この異形台付土器2点は過去に特別の許可を得て机上に置いた状態で観察記録3Dモデルを作成しています。

また、GigaMesh Software Frameworkで展開して2点の文様差異について検討しています。


GigaMesh Software Framework展開による2点文様差異検討

この土器の意義は婚姻に関連すると考え、仮説持論を記事にしています。

この土器は切手になっています。


考古学切手 異形台付土器

参考 関連記事

2019年3月27日水曜日 器台「大麻炙り台」仮説に関連する超空想

2019年6月7日金曜日 加曽利B3式異形台付土器 加曽利貝塚出土 観察記録3Dモデル

2020年3月27日金曜日 加曽利貝塚出土異形台付土器の観察と検討

2020年3月28日土曜日 異形台付土器の上部切除モデルによる観察

2020年3月29日日曜日 加曽利B3式異形台付土器B(千葉市加曽利貝塚)の観察

2020年3月30日月曜日 異形台付土器(加曽利貝塚)2点の報告書記述

2020年3月31日火曜日 異形台付土器の計測と比較

2020年4月4日土曜日 異形台付土器が大小ペアで出土した意義

2020年4月6日月曜日 大小ペア異形台付土器(夫婦土器)を女性が作った意義

2020年4月8日水曜日 大小ペア異形台付土器出土遺構のゾーニング

2020年4月9日木曜日 加曽利貝塚における女性シャーマン存在仮説

2020年4月10日金曜日 加曽利貝塚以外における大小ペア異形台付土器出土例

2020年4月12日日曜日 異形台付土器学習のとりまとめ

2021年12月4日土曜日 異形台付土器2点セットの観察 Deformed earthenware 2-piece set

2026年3月11日水曜日 考古学切手 加曽利貝塚特別史跡指定記念フレーム切手



2026年9月24日木曜日

土偶5点(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Models Documenting Observations of Five Dogū (Oyama Site, Chiba City)


I have created 3D models documenting my observations of five inverted-triangle-shaped dogū (clay figurines) from the Initial Jōmon period. One of these specimens retains attached breasts; it is a valuable artifact that unequivocally demonstrates these figures share the same conceptual basis as "violin-shaped" dogū. I surmise that they served as ritual objects used to pray for successful child-rearing and the prevention of infant starvation through breastfeeding.


縄文早期の逆三角形土偶5点の観察記録3Dモデルを作成しました。うち1点は乳房が添付残存していて、バイオリン形土偶と同趣旨の土製品であることが疑問の余地なく明らかとなっている貴重な資料であると感じました。母乳により乳児餓死を回避し、育児を成功させる祈願ツールであったと想像します。

1 土偶5点(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

土偶5点(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代早期

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 109 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ


土偶解説

縄文早期の逆三角形土偶5点のうち1点は乳房が添付残存していて、バイオリン形土偶と同趣旨の土製品であることが疑問の余地なく明らかとなっている貴重な資料であると感じました。母乳により乳児餓死を回避し、育児を成功させる祈願ツールであったと想像します。

この土偶5点資料は2026.01.04に千葉市立郷土博物館で観察していますが、その時は撮影が不十分で観察記録3Dモデルは2点のみになってしまいました。今回5点全部を一括して観察記録3Dモデル作成ができました。縄文早期の逆三角形土偶を考察できる素晴らしい材料をつくることができました。

2026年1月11日 縄文早期土偶(千葉市小山遺跡)観察記録3Dモデル

関連記事 2021年6月14日 縄文早期前葉土偶(八千代市上谷遺跡)2点 観察記録3Dモデル



2026年9月20日日曜日

人面付土版(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of a Clay Tablet with a Human Face (Uchino Site No. 1, Chiba City)


I created a 3D observation model of a clay tablet featuring a human face that evokes the look of a comical toddler. This marks the fifth time I have created a 3D observation model of this specific artifact; it possesses a compelling quality that ensures I create such a model whenever it is exhibited.


ひょうきんな幼児の顔を連想させる人面付土版の観察記録3Dモデルを作成しました。この土版は過去4回観察記録3Dモデルを作成していて、今回が5回目です。展示されれば観察記録3Dモデルを必ず作成させるだけの魅力があります。

1 人面付土版(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

人面付土版(千葉市内野第1遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代晩期前葉

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 163 images


3Dモデルの動画


3Dモデル画像


参考 実測図

発掘調査報告書から引用

2 メモ

この人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデルは過去4回の別会場展示で作成しています。今回の観察記録3Dモデル作成は5回目となります。千葉市の宝物ですから、展示会場で見かければ必ず観察記録3Dモデルを作成することになります。とても興味をひく遺物です。

2020.02.05 人面付土版 観察記録3Dモデル

2022.01.09 人面付土版(千葉市内野第1遺跡)の観察記録3Dモデル

2024.09.05 人面付土版(千葉市内野第1遺跡) 観察記録3Dモデル

2026.01.28 人面付土版3点 観察記録3Dモデル



2026年9月16日水曜日

把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model and Observation Record: Hollow Circular Inkstone with Handle (Gojikkoku Site, Chiba City)


This hollow circular inkstone with a handle is a portable inkstone used by local officials who handled written documents during the Nara period; it appears to be a unique specimen, as no other complete examples are known. It is designated as a Cultural Property by Chiba City.


この把手付中空円面硯は、奈良時代の文字を操る地方官人が使用した携帯型硯で、完形のものは類例がないようです。千葉市指定文化財となっています。

1 把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

奈良時代

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 134 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ

「埋蔵文化財調査センターが所蔵・公開している資料です。

本品が出土した五十石遺跡は緑区あすみが丘東2丁目に所在し、平成12年度から平成19年度にかけて発掘調査が実施されました。発見された遺構のうち、1号方形区画墓に隣接して造られた16号住居跡から把手付中空円面硯が出土しました。

本資料の特徴は、本体が中空で柄の部分に口があり、硯面に墨の付着がみられる点です。柄の部分の穴から水を注ぎ込み、柄部を上方に向けた状態で携帯することが可能な硯と推定されます。同形の硯は、松本市大輔原遺跡13号住居跡出土例(8世紀初頭)、福島県金沢製鉄遺跡群の鳥内沢A遺跡出土例(8世紀初頭)などが挙げられますが、欠損や接合などを行うことのない完形例はほとんどありません。

都城や地方の国衙などでは、装飾性に富んだ様々な種類の硯が出土していますが、本資料のように素朴なつくりの優品は全国的にも少なく、土気地域の在地豪族層の生活の一端をうかがい知ることができる好資料です。」(千葉市webサイトから引用)


2026年9月15日火曜日

石釧(千葉市七廻塚古墳)観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of a Stone Bracelet (*Ishikushiro*) (Nanamawarizuka Kofun, Chiba City)


I created a 3D observation model of a Kofun-period stone bracelet (*ishikushiro*). Made of dark green talc, it is characterized by intricate patterns on both its front and back surfaces.


モデルが貝輪といわれる古墳時代石釧(いしくしろ)の観察記録3Dモデルを作成しました。濃緑滑石製で、表裏面の微細な文様が特徴的です。

1 石釧(千葉市七廻塚古墳)観察記録3Dモデル

石釧(千葉市七廻塚古墳)観察記録3Dモデル

古墳時代中期

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 154 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

「滑石製の石釧は、表裏に精緻な文様が施された直径約16㎝の大型品で、類例の少ない貴重な資料です。」(説明より)

…………………

参考 石釧 Googlechrome AIモード

石釧(いしくしろ)とは、日本の古墳時代(主に前期〜中期、4〜5世紀)につくられた石製の腕輪のことです。

南海産の巻貝であるイモガイを輪切りにして作った貝製腕輪(貝輪)をモデルにしており、表面に放射状の細かい彫刻(櫛葉文や沈線)が施されているのが特徴です。

石釧の主な特徴と歴史的背景

* 素材と形状: 主に碧玉(へきぎょく)や緑色凝灰岩、滑石といった緑色の美しい石材が用いられました。内径は5〜6cm、外径は7〜8cmほどの正円形または楕円形の環状をしています。 

* 実用から権威の象徴(威儀具)へ: 弥生時代までは実際に腕に着用する装身具(貝輪)でしたが、古墳時代に石で模造されるようになると実用性は失われ、被葬者の権力やステータスを示す「威儀具(いぎぐ)」や呪術的な「宝器」としての性格を強めました。

* ヤマト政権からの配布品: 近畿の中央政権(ヤマト政権)の周辺で集中的に製作され、そこから日本各地の有力な首長(豪族)へ政治的なつながりの証として配布されたと考えられています。そのため、各地の前期古墳の埋葬施設(粘土槨や竪穴式石室など)から鏡や玉類とともに出土します。 

* 腕輪形石製品の3大分類: 古墳時代の腕輪形石製品は、模した貝の種類や形状の違いによって「石釧(イモガイ型)」「車輪石(オオツタノハ型)」「鍬形石(ゴホウラ型)」の3つに呼び分けられます。 

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3 3Dモデルの精度

石釧の最大の特徴は表面の微細な文様です。3Dモデル画像と撮影写真を較べると、3Dモデル画像の解像は撮影写真に及びませんが、フォトグラメトリ3Dモデルとしては合格ラインを越えています。


3Dモデル画像


撮影写真画像


2026年9月13日日曜日

石皿・凹石(千葉市狐塚西遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model Observation Record: Stone Plate/Depression Stone (Kitsunezuka-nishi Site, Chiba City)


The top surface of the artifact features only a stone plate, while the front side displays three depressions alongside the stone plate. It is possible that the different surfaces were used depending on the task—such as grinding shelled fruits versus performing both de-hulling and grinding simultaneously.


展示物の上面は石皿だけ、正面は凹(くぼみ)3ヶ所と石皿になっています。殻なしの果実を磨り潰す場合と、殻とりと磨り潰しを一緒に行う場合とで利用面を使い分けていたようです。

1 石皿・凹石(千葉市狐塚西遺跡)観察記録3Dモデル

石皿・凹石(千葉市狐塚西遺跡)観察記録3Dモデル

縄文時代

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.011 processing 152 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

展示物の上面は石皿だけ、正面は凹(くぼみ)3ヶ所と石皿になっています。殻なしの果実を磨り潰す場合と、殻とりと磨り潰しを一緒に行う場合とで利用面を使い分けていたのかもしれません。展示では観察できませんが、下面と後面にも石皿があるとの説明があります。多用途石皿のようです。


学芸員のコメント

2026年9月11日金曜日

手焙形土器(千葉市星久喜遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model for Observation and Documentation of a Hand-Warmer-Style Earthenware Vessel (Hoshikuki Site, Chiba City)


I created a 3D model to document and facilitate the observation of a hand-warmer-style earthenware vessel currently on display at the Kasori Shell-Mound Museum as part of the FY2026 special exhibition, "Treasures of Chiba: Commemorating Newly Designated Chiba City Cultural Properties." This marks my first time creating such a model for this type of vessel—which was produced up until the early Kofun period and is frequently excavated in the Chiba area.


加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」に展示されている手焙形土器の観察記録3Dモデルを作成しました。千葉でも多く出土する、古墳時代前期まで作られた手焙(てあぶり)形土器の観察記録3Dモデル作成ははじめてです。

1 手焙形土器(千葉市星久喜遺跡)観察記録3Dモデル

手焙形土器(千葉市星久喜遺跡)観察記録3Dモデル

古墳時代前期

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.011 processing 188 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

千葉でも多く出土する、古墳時代前期まで作られた手焙(てあぶり)形土器の観察記録3Dモデル作成ははじめてです。


手焙形土器の部分名称 Wikipediaから引用


学芸員のコメント

学芸員のコメントは企画展の展示価値を高める素晴らしい試みです。


2026年9月5日土曜日

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の過去観察ふりかえり

 Reflecting on Past Observations of the Violin-Shaped Clay Figurine (Nakakanoko No. 2 Site, Chiba City)


In 2022, I created a 3D model based on observation records of the violin-shaped clay figurine from the Nakakanoko No. 2 Site in Chiba City and conducted a detailed examination; here, I look back on that process. The 3D model produced at the time was of high quality, allowing for precise observation. For the sake of comparison, I also reviewed my observations of the violin-shaped clay figurine from the Komuro-Uedai Site in Funabashi City.


バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)は2022年にも観察記録3Dモデルを作成し、詳しく観察していますので、ふりかえりました。今回より良い3Dモデルが出来て、観察も精細です。また、比較のためバイオリン形土偶(船橋市小室上台遺跡)の観察もふりかえりました。

1 バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の2022年観察

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)が2021年12月に葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」に展示され、その時撮影して、観察記録3Dモデルを作成し、観察を深めました。展示が台ショーケースでカメラを四周から接近させやすかったことと、ライトが明るく、今回作成3Dモデルよりより良い3Dモデルを作成することが出来ました。

関連記事

2022年1月9日日曜日 縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡)の3Dモデルによる観察

2022年1月11日火曜日 縄文早期土偶の4種3Dモデルによる実験的観察

1-1 2022年作成観察記録3Dモデル

縄文時代早期土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル Clay Figurine in Initial Jomon period

高さ約3.0㎝、最大幅約2.3㎝、脚部付近の厚さ約0.7㎝

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 119 images

3Dモデル動画

1-2 3Dモデルの主な観察

首の位置にある小孔の側面に筋を観察しました。小孔を開ける際に凹凸のある枝を使っているようです。


首にある小孔


首にある小孔側面の拡大


向かって左乳房跡の四角の小孔

向かって左乳房跡にある四角の小孔は乳房粘土を胴体としっかりと軸で固定させ、その軸の胴体側受け口と考えました。


縛り跡

紐で縛った跡が胴体に観察できます。体や衣服や常時持っている品(物入れなど)にこの土偶を縛って、肌身離さずこの土偶を持っていたのでしょか。

2 バイオリン形土偶(船橋市小室上台遺跡)の観察

関連記事

2019年4月27日土曜日

バイオリン型土偶の3Dモデル観察

2020年11月16日月曜日

縄文早期バイオリン型土偶[レプリカ](船橋市小室上台遺跡)の3Dモデル作成

2-1 観察記録3Dモデル

縄文早期撚糸文土器と共伴出土したバイオリン型土偶

小室上台遺跡

船橋市飛ノ台史跡公園博物館展示

2019.04.21撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.353 processing 6 images


撮影写真

2-2 レプリカ観察


レプリカ写真(2020年11月、千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」 展示)

レプリカについても観察記録3Dモデルを作成しました。

3 バイオリン形土偶に関する感想

千葉市小室上台遺跡出土バイオリン形土偶の乳房は強調されて(特段に大きく)造形されています。強調しているという意思は千葉市中鹿子第2遺跡出土バイオリン形土偶に乳房を軸で胴体と接着しようしている様子からもうかがえます。恐らく当時の妊娠女性の最大形乳房を表現しようしたのではないかと想像します。この乳房強調の趣旨を次のように考えます。

妊娠して折角赤ん坊を産んでも、母乳が十分出なければ赤ん坊は餓死してしまいます。そのような悲しい出来事は日常茶飯事にあったと想像します。生まれた赤ん坊を母乳だけで育てなければならない1年くらいの間の赤ん坊の命をつなぐために、母乳がでる乳房の存在(つまり大きな乳房の存在)は女性の強い祈願事項であったと想像します。その母乳がたくさんでる乳房(大きな乳房)の祈願ツールがこのバイオリン形土偶であったと考えます。この土偶は妊娠した女性が身に着けていたと想像します。


2026年9月4日金曜日

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

 3D Observation Model of a Violin-Shaped Clay Figurine (Nakakanoko Site No. 2, Chiba City)


I created this 3D observation model of a violin-shaped clay figurine, which I viewed at the Kasori Shell-Mound Museum during the special exhibition "Treasures of Chiba: Commemorating Newly Designated Chiba City Cultural Properties" (FY2026). It allows for the observation of fine details that are difficult to see at the exhibition site itself. It appears that the breasts, which would have originally been present, are missing.


加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」で観覧したバイオリン形土偶の観察記録3Dモデルを作成しました。展示現場では観察できない細部が観察できます。本来あった乳房が欠けているようです。

1 バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

バイオリン形土偶(千葉市中鹿子第2遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文時代早期

千葉市指定文化財(H25年度)

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.011 processing 127 images


3Dモデル動画


3Dモデル画像

2 メモ

対象物が小さいため、展示現場では細部を観察できません。観察記録3Dモデルにすると細部まで観察できるようになりました。向かって右の胸の黒い部分は乳房が半分欠けた跡のようです。向かって左もよく見ると乳房が剥がれて跡として観察できます。


展示説明

2026年7月19日日曜日

埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)

 Haniwa "Bearded Warrior" (Excavated from the Ningyozuka Kofun, Chiba City)


I viewed the Haniwa "Bearded Warrior" (excavated from the Ningyozuka Kofun in Chiba City). It is on display right at the entrance of the Morimiya Annex of the Chiba Prefecture Cultural Properties Division, a place I was visiting for an unrelated matter. Seeing it reminded me of the time I was deeply engrossed in studying the Ningyozuka Kofun.


埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)を観覧しました。別件で訪れた千葉県文化財課森宮分室入口正面に展示されています。過去に、人形塚古墳学習に熱中したことを思い出しました。

1 埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)


埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)


埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)

埴輪「ひげの武人」(千葉市人形塚古墳出土)を観覧しました。別件で訪れた千葉県文化財課森宮分室入口正面に展示されています。

ガラスケースに外光反射が著しく、3Dモデル作成用撮影は諦めました。

2 思い出

この展示を見て、人形塚古墳に関する過去の熱中学習を思い出しました。

2024.12.19記事「千葉市人形塚古墳地割線の意味解明学習のまとめ」など多数

2026年5月7日木曜日

加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 Observation Record 3D Model of the Bottom of a Kasori B-Type Pottery (Kasori Shell Mound, Chiba City)


I enjoyed creating a 3D model of the observation record of the bottom of a Kasori B-type pottery vessel, which is on display at the 2025 Excavation Report Exhibition currently being held at the Kasori Shell Mound Museum. I will use this as material for future pottery studies.


加曽利貝塚博物館で開催中の令和7年度発掘調査速報展で展示されている、加曽利B式土器の底の観察記録3Dモデル作成を楽しみました。今後の土器学習の素材の一つにします。

1 加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

縄文時代後期

令和7年度調査区東側(北)出土

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和7年度発掘調査速報展

撮影月日:2026.04.22


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 74 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)


3Dモデルの画像(ワイヤフレーム)


3Dモデルの画像(ノーマルマップ)

2 加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画


加曽利B式土器の底(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 メモ

土器の底の観察記録3Dモデル作成ははじめてです。今後の土器学習に役立つ資料になると期待して3Dモデルを作成しました。

2026年5月6日水曜日

土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

 Observation Record 3D Model of Two Clay Figurines (Kasori Shell Mound, Chiba City)


I created and observed 3D models of two clay figurines on display at the 2025 Excavation Report Exhibition currently being held at the Kasori Shell Mound Museum. The figurine on the right is unusual, consisting only of the torso, with both hands, both feet, both breasts, and the face torn off. The torso is joined to the other parts only at the outer edges, making it a figurine that was easily torn off.


加曽利貝塚博物館で開催中の令和7年度発掘調査速報展で展示されている、土偶2点の観察記録3Dモデルを作成して観察しました。右の土偶は両手、両足、両乳房、顔面がもぎ取られてた胴部のみで、異様です。胴部に部材を外周縁辺部だけで接合していて、もぎとられやすいようにつくられた土偶です。

1 土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

土偶2点(千葉市加曽利貝塚)観察記録3Dモデル

令和5年度調査区西側出土

撮影場所:加曽利貝塚博物館令和7年度発掘調査速報展

撮影月日:2026.04.22


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 121 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)


3Dモデルの画像(ワイヤフレーム)


3Dモデルの画像(高さによる彩色)

2 土偶2点(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画


土偶2点(千葉市加曽利貝塚)展示風景の視覚変奏動画

6フィルター写真のバリエーションをクロスディゾルブを使って連続表示したスライドシーケンス動画です。Photoshopで作成しました。

3 メモ

右の土偶は両手、両足、両乳房、顔面がもぎ取られていて、異様です。両手、両足、両乳房のもぎ取り跡を観察すると、両手、両足、両乳房ともに胴との接合が縁辺部だけで、中央部は中空になっていたようにみることができます。最初からもぎ取りやすいようにつくられていたと考えることができます。この土偶は肢体バラバラに破壊して、それぞれの部材を投棄する祭祀のツールだったと想像します。

左の土偶は足の一部でしょうか?