縄文土器学習 271
1 観察記録3Dモデル作成
田戸下層式深鉢形尖底土器その2 椎ノ木遺跡 観察記録3Dモデルを作成しました。
田戸下層式深鉢形尖底土器その2 椎ノ木遺跡 観察記録3Dモデル
撮影場所:成田市下総歴史民俗資料館
撮影月日:2019.09.05
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.519 processing 36 images
展示の様子
写真中央が田戸下層式深鉢形尖底土器その2です。写真左は2019.11.05記事「田戸下層式尖底土器3Dモデル」で紹介した同種土器です。
2 尖底土器がつくられた理由
二つの尖底土器は尖底の先の様子が極端であり、なぜこのような尖底土器がつくられたのか興味が湧きます。
手持ちの次の3点資料をくわしく見ましたが、尖底土器がつくられた理由の記述はありませんでした。
・小林達雄編「総覧縄文土器」
・小林達夫編集「縄文土器大観」
・大川清・鈴木公雄・工楽善通編「日本土器事典」
webを調べると次のwebページに説得力のある尖底土器がつくられた理由仮説が書いてありました。
webページ「アートワークス 時間探偵」2019.05.31記事「尖底(土器)でなくては駄目だった理由」
このwebページでは尖底土器が炉穴の大小サイズにたいして尖底土器がサイズフリーで使いやすいことが述べられています。
このwebページの考えを参考に自分なりにイメージを絵にすると次のようになります。
尖底土器はサイズフリー
webページ「アートワークス 時間探偵」2019.05.31記事「尖底(土器)でなくては駄目だった理由」を参考にしたイメージ
炉穴はとても壊れやすいので、繰り返し新しいものがつくられますが、それは土器を乗せる穴が利用1回ごとに少しずつ拡大することを意味します。そのような炉で使う土器が尖底土器ならば、穴に対して土器がサイズフリーであり、使いやすくなります。
3 参考
千葉県の炉穴分布
手持ちデータベースによる
千葉県炉穴の資料による時代分布
手持ちデータベースによる
0 件のコメント:
コメントを投稿