2023年5月24日水曜日

縄文土器平面・立面分布図からPythonを使って3D分布図を作成する

 Create a 3D distribution map using Python from the Jomon pottery plane/elevation distribution map


Jomon pottery excavated from the north slope shell layer of Ariyoshi Kita Shell Mound was plotted in Blender3D space with BlenderPython. I got the coordinates from the plane distribution map and the elevation distribution map with Python. By using Python, work became more efficient, accuracy improved, and information became easier to manage.


有吉北貝塚北斜面貝層から出土した縄文土器について、その平面分布図及び立面分布図からPythonで座標を取得して、BlenderPythonでBlender3D空間にプロットしました。Pythonを使うことにより作業が効率化、精度向上し、情報が管理しやすくなりました。


縄文土器出土位置を3D空間にプロットした方法

1 発掘調査報告書に掲載されている縄文土器分布図


平面分布図(上)と立面分布図(下)

有吉北貝塚発掘調査報告書から引用


平面分布図と立面分布図をBlender3D空間にプロットした様子


平面分布図・立面分布図にプロットされている土器数

2 座標取得方法


PythonスクリプトによるBlender3D空間座標の取得


Pythonスクリプト(V3立面分布図の例)

3 3D空間プロット方法


BlenderPythonスクリプトによるBlender3D空間プロットの様子(Blenderスクリプト画面)


座標をBlender3D空間にプロットするBlenderPythonスクリプト

このBlenderPythonスクリプトはChatGPTに教えてもらったものです。

4 感想

・これまで同じ作業をIllustratorを使った図学的方法とBlender手作業プロット法で行ってきました。今回、Python及びBlenderPythonを使う方法により、作業が著しく効率化し、作業精度が向上しています。

・Python、BlenderPythonを使うことにより、情報の基本が座標となり、オブジェクト(図像)ではなくなるので、情報管理がしやすく、利用の自由度が飛躍的に向上しています。これまでオブジェクト(CUBE)をアペンドでBlenderファイル間でやりとりしていたのですが、これからは座標からオブジェクトを生成することにします。

・情報を個別土器単位に作成できるので、土器分類が変化しても、あるいは別の視点での集計単位が生まれても今回の作業結果は柔軟に対応できます。情報が再利用しやすくなりました。


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