A project to learn how to create 3D models of Jomon ruins
I am starting a project to learn the skills to create accurate and good-looking 3D models of Jomon ruins. This is a technical field where the Blender function "edge loop bridge" can be useful. To start with, I tried to create a basic 3D model of the Ariyoshi Kita shell mound pit.
縄文遺構の正確で見栄えのよい3Dモデルを作成する技術習得プロジェクトをスタートします。Blender機能「辺ループのブリッジ」が活躍する技術分野になります。手始めに有吉北貝塚土坑の初歩的3Dモデルを作成してみました。
1 過去の取組み
2022年秋頃、大膳野南貝塚屋外漆喰炉3Dモデル作成にチャレンジしました。
2022.09.14記事「3ステージ別屋外漆喰炉・出土遺物3Dモデルを作成」など多数
出土遺物(土器など)を遺物を3Dモデルにする活動のみならず、遺構(竪穴住居、土坑、陥穴、炉穴、・・・)を3Dモデルにすることにもともと興味があります。将来的には、その遺構に人モデルを配置して、動かして、人動作と遺構大きさの関係を知りたいです。
2 縄文遺構の3Dモデル作成習熟プロジェクト
2-1 はじめに
遺物(土器など)は、フォトグラメトリで、つまり遺物の周回撮影写真に基づき、フォトグラメトリソフトにより3Dモデルを作成します。しかし、遺構の3Dモデル作成は発掘調査報告書掲載の遺構平面図・断面図から3Dモデルを作成します。アプローチが全く異なります。より具体的に言えば、遺構3Dモデル作成はBlender技術があってはじめて可能です。Blender技術なくして、遺構3Dモデル作成はないと考えます。
この数か月の間、Blender機能の「辺ループのブリッジ」に親しんだので、ようやく、自分にとって、遺構3Dモデル作成のチャンス到来と感じます。
なお、「辺ループのブリッジ」機能に類似した「Bsurfaces」機能に以前は大いに期待していました。しかし、「Bsurface」機能には弱点(グリースペンシル使用)があることと、最新Blenderバージョン4ではBlenderのバグで使えないことなどから、今年に入って、「Bsurfaces」派から「辺ループのブリッジ」派に転向しました。
2-2 プロジェクトの目標
遺構(竪穴住居、土坑、陥穴、炉穴、・・・)の正確で見栄えの良い3Dモデルを発掘調査報告書掲載平面図・断面図等から作成するBlender操作技術の獲得を目指します。
最終的には遺構とそれを利用する人動作との関係分析を行います。
2-3 プロジェクトのステップ
第1ステップ 遺構種別試作による技術習得課題把握
縄文遺構種別毎に3Dモデルを試作し、技術習得における課題を把握します。
第2ステップ 遺構種別3Dモデル作成
有吉北貝塚はじめ、これまで学習した遺跡を中心に代表的遺構の3Dモデルを作成し、縄文学習で利用できるようにデータベース化します。
2-4 有吉北貝塚077土坑簡易3Dモデル
現在手持ちの技術で、有吉北貝塚077土坑を例に簡易3Dモデルを試作してみました。
有吉北貝塚077土坑簡易3Dモデル発掘調査報告書掲載資料
3DF Zephyr v8.011でアップロード
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
3Dモデルの画像
2-5 メモ
・Blender技術を試用するための作業として3Dモデルを作成しました。従って、この3Dモデルは発掘調査報告書資料から読みとれる平面・断面詳細情報を表現したものではなく、簡易的に土坑の様子を表現したものです。
・任意に設定した図郭線および4本の平面境界線から3Dモデルを作成しました。平面境界線は傾斜変換線であり、等高線ではありませんが、今回作業では等高線として扱いました。
・辺ループのブリッジ機能、Bsurfaces機能ともに1回の操作では、一見はよいのですが、よくみるとほんのわずかですが「面のよじれ・重なり」が生じてしまいました。
・Bsurfaces機能作業+辺ループのブリッジ機能及び辺ループのブリッジ機能2回の操作で「面のよじれ・重なり」のない全うな3Dモデルを作成することができました。
・平面図・断面図から読みとれる全情報を活用した3Dモデル(精細3Dモデル)を追って作成し、簡易3Dモデルとどの程度印象が異なってくるか、比較が楽しみです。
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