2026年1月11日日曜日

貝層縦断面図の限界

 Limitations of Shell Layer Profiles


Among the shell layer stratigraphy diagrams on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, I have noticed limitations in the accuracy of the shell layer profiles. Therefore, I have also found that there are limitations to using shell layer profiles to compare shell layer stratigraphy between cross sections.


有吉北貝塚北斜面貝層の貝層分層図のうち、貝層縦断図の分層精度に限界があることに気が付きました。そのため横断図間の貝層分層対比を貝層縦断図でおこなうことにも限界があることを知りました。

1 貝層縦断図の分層精度限界例


11断面-1断面-30断面貝層分層の対比


11断面-1断面-30断面の位置関係

11断面(横断面)と30断面(横断面)の貝層分層は1断面(縦断面)を介してほぼ対応しますが、S2とR3と命名した貝層については対応しません。1断面を介して図像的に、対応が破綻してしまいます。

この破綻は39年前の1987年にも意識されていたようです。


11断面R3と30断面R3の対比を暗示する鉛筆線

1断面図には、11断面R3と30断面R3の対比を暗示する鉛筆線が描かれています。この鉛筆線から、39年前も11断面-30断面の対比を意識していて、その対比が1断面分層を介すると破綻することが意識されていたと推察します。

しかし、1断面の現場観察結果を優先してセクション図を仕上げたのだと思います。

縦断面(1断面など)を介すると別の検討で既に確認できている横断面間の分層対比が破綻するところがあります。破綻は全て部分的です。

2 考察

39年前の現場調査時点から、横断図貝層分層と縦断図貝層分層が正確に対比できない問題が意識されていました。この事実から、貝層横断図と貝層縦断図に次のような特性があることを推察し、今後の作業の一つの(仮)基礎知識として活用することにします。

●貝層横断図

・層が急勾配で層構造が明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が高い。

●貝層縦断図

・層が水平に近く層構造が不明瞭である。

・従って、現場での分層区分は精度が低い。

・精度が低いという意味は、分層に使った現場で観察される線は明瞭であっても、その線が本来の分層区分とは関係ない(意味のない)貝層内乱れに起因する場合があるからです。(同じような貝層内乱れ線が横断図にあっても、横断図では急勾配という構造に観察思考が方向づけられているので、扱われることは少ない。)


横断面と縦断面


0 件のコメント:

コメントを投稿