ラベル 対比作業 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 対比作業 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年1月29日木曜日

14断面、15断面、31断面の土層分層の対比作業

 Comparison of soil strata at cross sections 14, 15, and 31


I attempted to compare the soil strata outside the shell layer distribution area of ​​the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound with the shell layer distribution area using a stage (order) index.


有吉北貝塚北斜面貝層の貝層分布域外の土層分布域について、ステージ(順番)という指標で貝層分布域と連続する分層対比を試行しました。

1 14断面、15断面、31断面の土層分層の区分方法

北斜面貝層の貝層区分は11断面を標識断面として、11断面の貝層区分を周囲の断面に投影して対比作業をおこなっています。しかし、13断面~15断面、31断面については貝層分布範囲外で土層のみ分布していて、貝層区分をそのまま投影・対比することができません。

幸い、貝層分布12断面と土層分布13断面は地山地形が似ていることから、構造的(分層発達的)に対応させることができ、その対応関係をステージ1~5としてまとめました。

2026.01.25記事「12断面貝層分層と13断面土層分層の対比作業」

このステージ区分を使うことによって、12断面(貝層分布)-13断面(土層分布、構造は12断面と類似)-14断面(土層分布)-15断面(土層分布)-31断面(土層分布)の分層を大まかに対比させることにします。

2 ステージによる対比結果

2-1 12断面貝層区分


12断面貝層区分

2-2 12断面ステージ区分


12断面ステージ区分

2-3 13断面ステージ区分


13断面ステージ区分

2-4 14断面ステージ区分


14断面ステージ区分

2-5 15断面ステージ区分


15断面ステージ区分

ステージ3に区分された分層の下部にはステージ2が含まれている可能性があると考えますが、決め手となる情報がありません。

2-6 31断面ステージ区分


31断面ステージ区分

ステージ3に区分された分層の下部にはステージ2が含まれている可能性があると考えますが、決め手となる情報がありません。


断面配置図

3 メモ

ステージの対応は横断図と縦断図の合わせで2つの横断図の対比作業を行いました。具体的には次の作業図を作成しました。

13断面(横断図)-20断面(縦断図)-14断面(横断図)

14断面(横断図)-20断面(縦断図)-15断面(横断図)

15断面(横断図)-20断面(縦断図)-31断面(横断図)

13断面-14断面-15断面-31断面のステージ区分対比結果は、一つの基準で対比作業のはじめての成果を作った点にあると考えます。情報をざっくり把握できたことに意義があると考えます。


2026年1月25日日曜日

12断面貝層分層と13断面土層分層の対比作業

 Comparing shell stratification in Section 12 with soil stratification in Section 13


I compared shell stratification and soil stratification in Section 12, where shell strata are distributed, with Section 13, where shell strata are not distributed, for the shell strata on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound. This allows me to compare the shell stratification and soil stratification stages in Section 12 and Section 13.


有吉北貝塚北斜面貝層について、貝層分布域の12断面と貝層が分布しない13断面の貝層分層と土層分層の対比作業を行いました。12断面の貝層発達ステージと13断面の土層発達ステージを対比できます。

1 12断面と13断面の貝層分層・土層分層対比結果


12断面と13断面の貝層分層・土層分層対比結果

17断面では貝層が途切れるので、12断面と13断面の対応関係考察の材料にできません。


12断面-17断面-13断面の位置

2 ステージ設定と12断面・13断面対比


ステージ1

この附近台地がガリー侵食の結果として存在しているG(基底砂層)及び同時異相であるV、D2が12断面と13断面で対応します。12断面Gは貝殻を含みます。


ステージ2

ガリー侵食直後に侵食斜面上部が崩落してH(崩落層)が斜面下部前面に形成され、12断面と13断面で対応します。12断面H(崩落層)は貝殻を含みます。


ステージ3

12断面における貝層であるQ(混貝砂層)、R1(黒褐色混土貝層)、S2(混土貝層)が発達した時期は同時異相としてW、D3が観察される時期です。この時期をステージ3として、13断面で対応する土層を図示しました。


ステージ4

12断面におけるR3(黒褐色混土貝層)が発達した時期は同時異相としてX、D4が観察される時期です。この時期をステージ4として、13断面で対応する土層を図示しました。


ステージ5

12断面におけるS3(混土貝層)が発達した時期は同時異相としてD5が観察される時期であす。この時期をステージ5として、13断面で対応する土層を図示しました。

3 メモ

13断面セクション図原票(201-044)に次の記述があります。

「本セクションは貝層を含まない堆積土層のみである。貝を混在する各層の土質とかわりはなく、各貝層に対応する土層は、単に貝を混在させないだけで、実際は同一層としてもよいものである。」

発掘現場におけるこの観察結果に基づいて、12断面と13断面の対比作業を、全体の分層構造、分層線の高度などを指標に行いました。