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2026年6月14日日曜日

比較資料 断面の全石器分布ヒートマップ

 Comparative Data: Heatmap of All Stone Tool Distribution in a Cross Section


I created a heatmap of stone tool distribution in the 30th section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound and compared it with heatmaps of pottery and bone/tooth distribution. It is very interesting that the heatmap characteristics differ for each type of artifact.


有吉北貝塚北斜面貝層の第30断面における石器分布ヒートマップを作成し、土器と骨歯分布ヒートマップと比較しました。遺物種毎にヒートマップ特性が異なることはとても興味深いことです。

1 第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全石器投影図のヒートマップ


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全石器投影図のヒートマップ

石器出土数は91です。

ヒートマップは点分布pngファイル画像からPythonスクリプトで生成しました。


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ

2 第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全石器投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全石器投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ(背景セクション図)

3 メモ

全石器分布ヒートマップを見ると、斜面貝層では斜面上部に分布は少ないですが、斜面中部と下部に分散的に分布していることが特徴となっています。土器や骨歯のように分布集中域が見られないことが特徴です。なぜそうなのか、その理由は現段階で不明です。

斜面中部から下部にかけて斜面勾配が緩くなること、石器と言っても大小や形状が様々あることなどが高濃度流における石器挙動の選択的要因になっているのかもしれません。今後検討を深めることにします。

いずれにしても、土器、骨歯、石器という遺物種毎に断面分布特性が異なることはとても興味深いことです。


2026年6月12日金曜日

比較資料 断面の全骨歯分布ヒートマップ

 Comparative Data: Heatmap of Whole Bone and Tooth Distribution in a Cross-Section


I observed from the heatmap of whole pottery fragment distribution in the 30th cross-section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound that pottery fragments were concentrated and unevenly distributed on the lower part of the slope. To compare and contrast this pottery distribution, I created a heatmap of whole bone and tooth distribution. The uneven distribution of bones and teeth, which are smaller than pottery fragments, is small, and the center of distribution is in the middle of the slope.


有吉北貝塚北斜面貝層の第30断面における全土器片分布ヒートマップから、土器片は斜面下部に集中偏在している様子を観察しました。この土器分布と比較対照するために、全骨歯分布ヒートマップを作成しました。土器より小さい骨歯の偏在性は小さく、分布の中心は斜面中部です。

1 第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ

骨歯出土数は1533です。

ヒートマップは点分布pngファイル画像からPythonスクリプトで生成しました。


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ

2 第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全骨歯投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面) ±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図)

3 メモ

ヒートマップを比較すると全土器片分布特性と全骨歯分布特性が明白に異なることが判明します。骨歯、土器、貝殻は全て台地縁から投棄されたと考えることできますから、投棄後の投棄物移動運動(高濃度流)でソートされたと想定します。土石流先端に巨石が集中する現象と類似の現象を想定します。



2026年6月11日木曜日

断面の土器分布ヒートマップ

 Heatmap of Pottery Distribution in a Cross-Section


I created a heatmap of the total pottery fragment distribution in the 30th cross-section (exfoliated cross-section) of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. Similar to observations of the exfoliated cross-section itself, the data revealed a concentration and uneven distribution of pottery at the lower part of the slope.


有吉北貝塚北斜面貝層の第30断面(剥取断面)における全土器片分布のヒートマップを作成しました。剥取断面そのものの観察と同じように、斜面下部に土器が集中して偏在している事実をデータで把握しました。

1 第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ

土器片総数は883です。

ヒートマップは点分布pngファイル画像からPythonスクリプトで生成しました。

2 第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図)


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図)

3 第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図 検討)


第30断面(剥取断面)±0.5m幅ボックス内全土器片投影図のヒートマップ(背景セクション図 検討)

剥取断面そのものの観察と同じように、斜面下部に土器が集中して偏在している事実をデータで把握しました。斜面貝層生成モデル(貝殻遺物投棄→高濃度流流下モデル)の基礎となる重要データです。


2026年3月30日月曜日

断面の模式的予備解釈

 A Schematic Preliminary Interpretation of the Cross-Section


I have been continuing my detailed analysis of the pottery-dense zone of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. During this work, a schematic preliminary interpretation of the cross-section emerged, which I have noted down. I assumed two waves of shell mudflow (high-concentration flow) in the cross-section.


有吉北貝塚北斜面貝層の土器密集ゾーンの詳細分析を継続してきました。その作業の中で、断面の模式的予備解釈が生まれましたのでメモしました。断面に2波の貝殻泥流(高濃度流)を想定しました。

この記事は2026.03.26記事「294土器の出土場所の特定」の続きです。

1 上下2層で構成される土器密集


上下2層で構成される土器密集

2 土器密集の分布


密集土器分布(Blender作業図)


5断面の密集土器分布

3 断面の模式的予備解釈


断面の模式的予備解釈

土器密集が上下2層で構成される事実を踏まえ、294土器出土場所付近の写真を模式的予備解釈しました。下総層群(基盤)の上に土器混じり泥層と貝殻混じり泥層のセットが2つ乗っていると捉えました。それぞれのセットを下から第1波貝殻泥流堆積物、第2波貝殻泥流堆積物と捉えました。

この付近(266グリッド)で貝殻泥流(高濃度流)が止まったと想定します。貝殻泥流が止まるとき、その中に含まれていた土器片が重力で沈下して下凸で堆積し、その上に土器片より軽い貝殻混じり泥が堆積した想定します。


予備解釈 密集土器を基底とする2波の貝殻泥流

上記断面の模式的解釈を5断面全体の敷衍して、2波の貝殻泥流の範囲を断面図に描き込みました。

詳細な検討を待つことなく、まず自分の想定を作業仮説として図化して、その作業仮説を叩いて、より正確な仮説造成作業を進めることにします。

有吉北貝塚北斜面貝層の断面の対比作業を進める上で、その根拠が多少虚弱であっても、作業仮説に基づいて作業を進めることが必須です。

4 発掘調査報告書の5断面の注釈について

発掘調査報告書の5断面には「第206図における土器出土層準」という注釈が線付きで描き込んであります。線の先は土器密集の下層部分です。しかし、土器密集の主要部分は上層部分です。注釈は間違いではありませんが、正確なものではありません。