Overview of the 3D Distribution Model of Pottery by Type in the Shell Layer on the North Slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound
I conducted an overview of the 3D distribution model of pottery by type in the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound. I observed the 3D distribution model of pottery, divided into eight stages from early pottery excavated from the shell layer to the later stage of the Kasori EII type, using a Blender interface. The distribution peak is in the middle stage of the Kasori EII type.
有吉北貝塚北斜面貝層の型式別土器3D分布モデルを概観しました。貝層から出土した早期土器から加曽利EⅡ式新段階まで8段階に区分した土器3D分布モデルをBlender画面で観察しました。分布ピークは加曽利EⅡ式中段階です。
1 全土器片3D分布
全土器片3D分布
3D座標が判明した全土器片(17481件)の分布です。直径10㎝の球で表示しています。
2 型式別土器3D分布
型式別土器3D分布
型式と3D座標が判明した全土器片(647件)の分布です。30㎝×30㎝×30㎝の立方体で表現しています。
3 全土器偏3D分布と型式別土器3D分布のオーバーレイ
全土器偏3D分布と型式別土器3D分布のオーバーレイ
4 早期土器3D分布
早期土器3D分布
貝層から早期土器が出土しています。早期にはこのガリー侵食谷が縄文人によって利用されていたと想定します。
5 前期土器3D分布
前期土器3D分布
前期土器が出土していることから、前期にはこのガリー侵食谷が貝塚として利用されていたと想定します。前期土器の谷頭部分布から、台地縁から土器が投棄された様子を推察できます。
ガリー侵食谷を上流部と下流部に2分して考えると、前期には上流部も下流部も使われていたようです。
なお、前期復元土器を構成する土器片パーツが、北斜面貝層出土のものと南斜面貝層出土のものが組み合わさっているものが3器あります。土器片投棄が実務的廃棄ではなく、祈願などの社会的精神的行為であったことが垣間見れると考えます。
6 阿玉台式土器3D分布
阿玉台式土器3D分布
サンプル数が少なく、貝塚としての利用は低調であったと想定しますが、谷頭部における台地縁からの土器片投棄を確認できます。上流部のみならず下流部も使われています。
7 中峠式土器3D分布
中峠式土器3D分布
出土土器数が増えるので、この時期から貝塚形成が本格化したと考えることができます。土器片は上流部より下流部に多く、下流部が主な投棄場所であったと想定します。
8 加曽利EⅠ式土器3D分布
加曽利EⅠ式土器3D分布
分布が下流部に片寄っています。
9 加曽利EⅡ式土器古段階3D分布
加曽利EⅡ式土器古段階3D分布
分布が上流部にも広がり、下流部に片寄っていません。
10 加曽利EⅡ式土器中段階3D分布
加曽利EⅡ式土器中段階3D分布
土器片出土数が爆発的に増加します。この時期が土器片出土数のピークです。土器片分布は上流部の方が下流部より多くなっていて、ガリー侵食谷の利用が上流部中心であったと想定できます。
11 加曽利EⅡ式土器中段階~新段階3D分布
加曽利EⅡ式土器中段階~新段階3D分布
この時期も中段階に引き続き出土数が多くなっています。また土器片分布も上流部の方が下流部より多くなっています。加曽利EⅡ式土器中段階と同様にガリー侵食谷の利用は上流部中心であったと想定できます。
12 加曽利EⅡ式土器新段階3D分布
加曽利EⅡ式土器新段階3D分布
土器片出土数が減少します。台地面上の集落衰退と対応した現象であると理解します。上流域の方が下流域より出土数が多い傾向は続きます。
13 メモ
有吉北貝塚北斜面貝層の型式別土器3D分布モデルをBlender画面で概観しました。土器を早期土器から加曽利EⅡ式新段階まで8段階に区分して、各段階の分布を見ると、中峠式と加曽利EⅠ式土器では下流部に分布中心があり、加曽利EⅡ式中段階、同中段階~新段階、同新段階では上流部に分布中心があります。時期によって土器投棄場所の中心が変化しています。土器投棄ピークは加曽利EⅡ式中段階と中段階~新段階です。
4~12の型式別土器3D分布と貝層断面図がどのように関係するのか、次の記事で検討します。












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