Comparison of the Orientation of Pottery Fragments Excavated from Ariyoshi Kita Shell Mound and Kasori Shell Mound: Fabric Analysis (Test Analysis 7)
I compared the orientation of pottery fragments excavated from Ariyoshi Kita Shell Mound and Kasori Shell Mound. Significant differences were found between the two, increasing the likelihood of the high-concentration flow mechanism considered in the shell layer on the northern slope of Ariyoshi Kita Shell Mound.
有吉北貝塚と加曽利貝塚の土器破片出土姿勢を比較してみました。両者には顕著な違いがあり、有吉北貝塚北斜面貝層で考える高濃度流メカニズムの蓋然性が高まります。
1 加曽利貝塚南貝塚剥取断面における土器破片出土姿勢
加曽利貝塚南貝塚剥取断面における土器破片出土姿勢
土器破片出土姿勢を上凸姿勢(青)と下凸姿勢(赤)に二分して、その分布を表現しました。姿勢の観察は3Dモデルで行いました。
上凸姿勢が14、下凸姿勢が12となります。下凸姿勢率は46.2%になります。
2 有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面における土器破片出土姿勢
土器破片出土姿勢調査範囲
有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面における土器破片出土姿勢
上凸姿勢が3、下凸姿勢が20、不明が6となります。姿勢の観察は3Dモデルで行いました。不明を除いて集計すると、下凸姿勢率は87.0%になります。
2026.03.09記事「有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面 土器破片凸面方向分布図」
3 有吉北貝塚北斜面貝層の土器集中ゾーン露頭断面における土器破片出土姿勢
有吉北貝塚北斜面貝層の土器集中ゾーン露頭断面における土器破片出土姿勢
80%の土器が下凸出土姿勢を見せています。下凸姿勢率は80%です。
2026.02.26記事「土器集中ゾーンにおけるファブリック観察」
4 有吉北貝塚北斜面貝層の土器集中ゾーン平面図から読み取れる土器破片出土姿勢
有吉北貝塚北斜面貝層の土器集中ゾーン平面図から読み取れる土器破片出土姿勢
平面図の色別面積を計測すると、上凸姿勢が23%、下凸姿勢が77%となります。下凸姿勢率は77%です。
2026.02.26記事「土器集中ゾーンにおけるファブリック観察」
5 下凸姿勢率の比較
下凸姿勢率の比較
加曽利貝塚剥取断面の下凸姿勢率は46.2%であり、下凸姿勢と上凸姿勢の差はあまりありません。加曽利貝塚は平坦面に貝塚がつくられたので、そこに投棄された土器破片は投棄された時の状況がそのまま表現されていると考えられます。投棄された土器破片は移動や回転などの変化に見舞われることはほとんどない状況で堆積したものと考えられます。縄文人が投棄した土器破片は下凸姿勢と上凸姿勢がほぼ半々で堆積したと考えます。
一方、有吉北貝塚の下凸姿勢率は剥取断面で87%、土器集中ゾーン露頭で80%、土器集中ゾーン平面図で77%になります。加曽利貝塚のデータとは全く異なります。
有吉北貝塚の下凸姿勢率が高いのは縄文人が投棄した時の状況ではなく、投棄された土器破片が高濃度流で運ばれ、その過程で土器破片が回転して安定的な姿勢(下凸姿勢)のものが増えたからと考えることができます。
加曽利貝塚と有吉北貝塚の土器破片下凸姿勢率の比較から、有吉北貝塚北斜面貝層が高濃度流メカニズムで形成されたとする予備解釈の蓋然性が高まりました。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)
.jpg)
0 件のコメント:
コメントを投稿