Fabric Analysis of Shell Layer Cross-Sections (Test Analysis 5): South Shell Mound of Kasori Shell Mound
I am currently testing fabric analysis on a 3D model of a stripped cross-section of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi North Shell Mound. To compare the data from the north slope shell layer with shell layers that are not slope shell layers, I have also started fabric analysis testing on a 3D model of a stripped cross-section of the South Shell Mound of the Kasori Shell Mound.
有吉北貝塚北斜面貝層の剥取断面3Dモデルを対象にファブリック分析のテストをしています。北斜面貝層データと斜面貝層ではない貝層との比較をするために、加曽利貝塚南貝塚剥取断面3Dモデルを対象としたファブリック分析テストも始めました。
この記事は2026.05.07記事「貝層断面のファブリック分析(テスト分析4)」の続きです。
1 加曽利貝塚南貝層観察記録3Dモデルにおけるテスト空間
加曽利貝塚南貝塚観察記録3Dモデルの場所
加曽利貝塚南貝塚には貝層断面観覧施設が設置されています。この施設には通路両側に剥取断面が設置されています。このうち、通路東側に設置されている剥取断面の一部(4m弱)の観察記録3Dモデルを作成しました。この剥取断面は通路西側断面から剥ぎ取られたものです。
上図で引用した「加曽利南貝塚(貝層断面観覧施設)における貝層断面(西断面)の全体図」は剥取断面製作前に観察されたものです。
テスト空間の位置
赤枠が今回テスト空間(24㎝×24㎝)です。(有吉北貝塚北斜面貝層のテスト空間と同じ大きさにしてあります。)
テスト空間画像
有吉北貝塚北斜面貝層の画像と比べると次の点が異なり、今後詳しく検討する予定です。
・イボキサゴ密集域が観察できる。
・二枚貝殻が大きい
・上下二枚の貝殻が閉じたように見えるものがある。(上下二枚で貝殻が閉じたように見えるのは単純に偶然に見られる現象であるが、有吉北貝塚北斜面貝層ではなぜか見られなかった。)
・場所によって貝殻の汚れの程度が異なる。
2 加曽利貝塚南貝塚テスト空間のファブリック分析
2-1 二枚貝の分布
二枚貝の分布
イボキサゴ密集域、二枚貝密集域、二枚貝非密集域に分解して捉えることが出来るかもしれません。
ヒートマップ
2-2 二枚貝の配向
2-2-1 二枚貝偏位角
二枚貝偏位角の空間分布
イボキサゴ密集域より上では右上の角度が多く、その部分の貝殻の汚れが共通しているので、人為的影響(貝層に穴を掘って、そこに食料残滓などと一緒に廃棄された)があるのかもしれません。
二枚貝偏位角の頻度分布
水平に近い角度が多く、斜面貝層(有吉北貝塚北斜面貝層)とは明らかに異なります。
2-2-2 二枚貝殻位(上凸・下凸)
二枚貝殻位(上凸・下凸) 青…上凸、赤…下凸
上凸殻位は45%、下凸殻位は55%です。
殻位の空間分布には特徴があり、ランダムとはなっていません。
2-2-3 二枚貝の配向(偏位角・殻位)
二枚貝の配向(偏位角・殻位)
二枚貝の配向(偏位角・殻位・ヒートマップ)
テスト空間左上の二枚貝密集域の殻位に下凸が多くなっています。また、右下の密集域でも下凸が優勢のように見えます。
3 メモ
殻位について、次のような思考をしました。
貝層形成時代に貝殻を棄てる時の棄て方が殻位情報に隠されているかもしれないと想像します。
例 籠に入れた二枚貝を平面にジャラジャラと単純に棄てる場合(A)と穴を掘ってその穴に上から連続的に二枚貝を棄てて穴を埋めようと意識した場合(B)を設定します。
Bの方が下凸殻位が増えると考えます。
理由 二枚貝殻は下凸殻位の方が安定するので、穴に棄てられるなど二枚貝殻が混ぜられる要素が生まれると下凸殻位が増えると考えます。
これは実験で実証可能と考えます。
この考えによれば、貝層断面で下凸殻位集中場所が見つかると、その場所は何らかの理由で二枚貝が流動して堆積した場所であることが推察できることになります。










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