2018年4月1日日曜日

土坑断面図kj法分析 粗ごなし

大膳野南貝塚後期集落 土坑の再検討 17

大膳野南貝塚後期集落の土坑全264基の断面図(土層メモ付平面断面図)をIllustrator画面にばら撒いてkj法を開始しました。目的は自分自身が納得できる合理的な断面類型区分を行い土坑機能検討に役立てるためです。

精細な検討をする前の粗ごなしが終わりましたのでメモします。

土坑断面図kj法分析 粗ごなしの画面上の経過

粗ごなしでは断面形を皿形タイプ、中間形タイプ、円筒形タイプ、深円筒形タイプ、ピット付属タイプの5つに分類できました。

土坑断面図kj法分析 粗ごなし
粗ごなしは264枚の断面図を「自分のモノにする」「自分の意識支配下に置く」ような意味あいを持たせる自分独自の行動です。
全て直観即決で似たものどうしの断面図を近くに寄せて島をつくります。間違いは後でいくらでも直しますから厳密さは全く求めません。
最初からこのような分類項目にしようという考えは一切ありません。最初から分類基準を設けてしまってはkj法になりません。
似た者同士を集めそれに名前を付けたら5つになったということです。

皿形タイプ 66基
皿型のように感じた断面図を集めたものです。

中間形タイプ 91基
皿型タイプと円筒形タイプの中間形状のものを集めたものです。中間形はさらにいくつかに区分できそうですが、今はこの状況でまとめておきます。

円筒形タイプ 46基
円筒形で浅いものを円筒形タイプとしました。

深円筒形タイプ 18基
円筒形で深いものを深円筒形タイプとしました。フラスコ形形状のものも含めます。

ピット付属タイプ 43基
底にピットが付属する土坑はピットがないものと比べて特定の機能が付いていると考えられることから、独立して集めたいという直観があり集めました。

粗ごなしで生まれた5タイプは分析を深める過程でそのまま残存することは無いと考えますが、まずは5タイプに分けたことを記録しておきます。


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