2018年7月16日月曜日

屋内炉と屋外炉の仮まとめ

1 屋内炉と屋外炉の仮まとめ
大膳野南貝塚後期集落の屋内炉と屋外炉の種類と利用方法イメージを予察的次元でまとめることができました。

屋内炉と屋外炉の仮まとめ
漆喰貝層有竪穴住居集団も漆喰貝層無竪穴住居集団もそれぞれ屋内炉と屋外炉を利用していて、屋外炉は大型土器を使った集団による調理専用炉であったようにイメージできます。

2 感想
・6月までの学習では炉については全く分からないことだらけで、そもそも漆喰炉になぜ漆喰が堆積しているのか、火を燃やした場所はどこであるのかイメージが湧きませんでしたが、7月に入ってなぜかトントン拍子で炉について理解を深めることができました。
・小林達雄の仮説(炉は調理などの機能より祭祀的機能が卓越する)を念頭に大膳野南貝塚の具体情報を観察していくと、だんだんと小林達雄の仮説が怪しく感じられるようになり、現在は調理などの実生活機能が卓越する施設として捉えることが必要であるように認識を深めることが出来ました。
・炉の大きさによってどの程度の大きさの土器の煮炊きが可能であったのか、検討をすれば答えがでてきそうなので、いつか検討したいと思います。
・屋内炉では地床炉、土器囲炉、漏斗型断面炉よりも漆喰炉のほうが高機能であると直観できます。同じく屋外炉でピット付土坑炉、廃屋土坑炉よりも屋外漆喰炉の方が高機能であると直観できます。これをデータで示すことにより、漆喰貝層有竪穴住居集団と漆喰貝層無竪穴住居集団の階層性を説明する有力な材料とすることができます。

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