2018年10月13日土曜日

遺跡DB感想 土器形式

遺跡DB(千葉県遺跡DB)の遺構・遺物欄に出土土器形式が掲載されているものが多数あります。
例えばたまたま見ている例(墨総合公園内遺跡)では次の縄文土器形式が掲載されています。

縄文土器[加曽利<B1B2B3EⅢ>,安行<Ⅰ,Ⅱ,Ⅲa,Ⅲb>,阿玉台<Ⅱ,Ⅲ>,称名寺,諸磯,興津,茅山<上層>,浮島<Ⅱ>,五領ケ台,田戸,稲荷台,荒海,花積下層]

このような遺跡別出土土器形式情報を千葉県遺跡全体(遺跡総数約2万)で通覧することは事実上データベースだけでしかできないと考えられます。
データベースが完成したあかつきには土器形式別に出土遺跡を検索してGISにプロットすることはいわば瞬間的にできるようになります。従って、その情報をつかって土器形式の分布変化、つまり縄文遺跡の時期別分布変化について学習したいと今から楽しみにしています。しかし、おそらくいろいろな課題(問題)が生れて単純なかたちで土器形式分布変遷が捉えられないかもしれませんが、そのプロセス自体がチャレンジしがいのある学習になりそうです。この学習のなかで土器形式そのものに関する基礎知識も得たいと思います。

ちなみに上記例の遺跡は文献欄は空白ですからこのデータベースを利用しない限りこの情報を利用することはできません。同じような、文献はないけれども調査がされた遺跡が多数あります。
なお、文献が掲載されている遺跡について、おそらく1万前後あるのではないかと想定しますが(近々正確な数字が判明します)、その文献を閲覧確認することは数量的に事実上不可能であると考えますからデータベースの意義は大変大きいものとなります。

花見川風景

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