約2万件の千葉県遺跡DB調整作業のうち主に首から下の肉体を使う単純整形力仕事のメドがつき、遺構概要等コンテンツの主部が姿を現してきました。残るは首から上の思考を伴うファイル操作になりました。めざす暫定完成にはまだ時間がかかりますが仮製品を利用してその使い勝手を試してみました。
印西市西根遺跡で出土した縄文後期木製品がイナウ似であり、縄文時代木製祭具であるという仮説を設ける学習を最近しました。
「縄文後期イナウ似木製品の意匠と解釈~印西市西根遺跡出土品の実見・分析・考察~」参照
同様のイナウ似木製品が千葉県から出土していないかどうか以前から気になっていたところです。「杭」などと鑑定され検討対象になっていない遺物があるかもしれません。
そこで仮DBで「縄文」「木製品」をキーワードに検索してみました。
仮DBにおける「縄文」「木製品」をキーワードとする検索結果 Excelエクスポート(部分)
21遺跡が抽出され、縄文時代木製品が出土したと考えられる遺跡が多く含まれます。丸木弓、丸木舟など具体的製品名が表示されているものもありますが、単に木製品とかかれたものもあります。
これらの遺跡について文献をたどればもしかしたらイナウ似木製品にたどりつくことができるかもしれません。イナウ再発見になるかもしれません。
イナウ似木製品にたどりつけなくても、千葉県縄文時代木製品カタログの出発資料をつくることができます。
GIS連動千葉県遺跡DBが利用できるようになることの意義の大きさを体感しました。
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