2018年10月15日月曜日

遺跡DB感想 既存集落と古代遺跡の重複関係

水田耕作が行われるようになった弥生時代以降の集落は低地の微高地に立地したものが多かったと考えます。
一方高度成長期以前の下総地方の地形図をみると低地の微高地例えば谷津低地の台地急崖下の微高地には集落が沢山ある景観となっています。
弥生時代や古墳時代や奈良平安時代の水田耕作集落の好立地場所、つまり低地の微高地は近世近代の水田耕作集落の好立地場所とあまり変わらないと想定すると、現代(高度成長期以前)の低地集落は古代集落の場所と重なる場合が多いと考えられます。

遺跡DBの情報で、現代(高度成長期以前)集落の場所で遺構・遺物を発見・発掘した遺跡があるかどうか興味が湧きます。
面的大規模開発等で低地既存集落が発掘調査対象地域に含まれたものがあるかどうか、もしあれば遺構・遺物が出土したのかどうか調べたい(知りたい)と思います。

このような興味の背景に、弥生時代遺跡の数量が時代の短さを考慮しても少なすぎて、多くの弥生時代集落の上に現代集落(高度成長期以前)が重複立地しているからではないかという疑問があるからです。

遺跡DBを使って、集落(住居)遺跡数の時代(時期)別統計を地域別に作成し比較すれば社会の変動に関する情報を得ることができると思いますので、いつか検討してみることにします。

花見川風景


0 件のコメント:

コメントを投稿