Problem of oblique intersection of the bedding line with the ground surface
In many cross sections of the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the bedding line intersects the ground surface obliquely. This problem has been resolved. The top of the shell layer was removed obliquely relative to the bedding line during pre-excavation topsoil removal.
有吉北貝塚北斜面貝層の貝層断面の多くで、分層線が地面と斜交しています。この問題を解決しました。発掘前表土除去により貝層最上部が分層線に対して斜めに除去されたためです。
1 貝層分層線が発掘時地面と斜交している様子
貝層分層線が発掘時地面と斜交している様子
この斜交は5断面~12断面で観察できます。
2 発掘調査開始時点の地面の様子
発掘調査開始時点の地面の様子
発掘調査開始時点の地面の様子
発掘調査進行中の様子
発掘調査開始時点ではすでに表土とともに貝層の一部が除去され、既に貝層が全面的に露出しています。
また、調査用通路を確保するために貝層上部がL字状に掘削されています。
3 斜交発生の解釈
発掘調査開始前の表土除去において、貝層の深さが判らないために、貝層が出るまで、つまり貝層の最上部を除去して貝層が完全に露出するまでの表土を重機で除去したと考えられます。この時、形成した地面勾配が貝層分層線の勾配より浅い角度であったため、5断面~12断面全てで斜交問題が発生したと考えます。11断面を例に斜交問題発生を理解するための模式図を次に作成しました。
11断面 発掘前後の模式的理解
4 参考 表土除去前の北斜面貝層の様子
発掘調査における表土除去まえの北斜面貝層の様子がどうだったか、発掘調査開始(1984年)以前の空中写真から3Dモデル作成を試みました。
1975年撮影空中写真の2枚が利用できるので、3DF Zephyr Liteで3Dモデル化を試みたのですが、どんなに贔屓目にみても、参考になる3Dモデルにはなりませんでした。
しかし、肉眼立体視をすると、北斜面貝層の部分だけ斜面勾配が緩くなっている(感覚的には平坦になっている)が感得できます。
1975年撮影 有吉北貝塚北斜面貝層附近 肉眼立体視資料






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