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2022年1月7日金曜日

箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚)の3Dモデル観察

 3D model observation of spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City)


I created a 3D model of a dolphin lower jawbone spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City), which is exhibited at the Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material  Exhibition". I observed it and made a note of the learning task.


千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」で展示されている、イルカ下顎骨製の箆状(へらじょう)腰飾(千葉市有吉南貝塚)を3Dモデルで観察しました。

1 箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル Spatula-shaped waist ornament

箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル Spatula-shaped waist ornament

縄文中期、イルカ下顎骨製

撮影場所:千葉市立郷土博物館「千葉市出土考古資料優品展」

撮影月日:2021.12.22


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.010 processing 51 images

Spatula-shaped waist ornament (Ariyoshi Minami Shell Midden, Chiba City) Observation record 3D model

Middle Jomon

Made of dolphin lower jawbone

Location: Chiba City Folk Museum "Chiba City Excellent Archaeological Material Exhibition"

Shooting date: 2021.12.22

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.010 processing 51 images


3Dモデルの動画

2 メモ

2-1 展示説明

「腰飾(こしかざり)

県指定文化財

有吉南貝塚(緑区おゆみ野中央)

縄文時代中期、大型貝塚群形成期の男性リーダーが付けていた箆状(へらじょう)腰飾。

イルカの下顎骨(かがくこつ)を用いて勝坂式土器の蛇体文(じゃたいもん)(上向きのヘビ)を模す。成人男性の埋葬遺体腰部から発見。」(展示説明)

2-2 これまでの検討と学習課題

この腰飾は千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示されました。その時観察記録3Dモデルを作成して検討しています。

2020.12.24記事「縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル」

2020.12.27記事「縄文中期箆状腰飾の3Dモデルによる精細観察」

2020.12.28記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その1 船橋市高根木戸遺跡出土酷似製品」

2020.12.28記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その2 超仮説 縄文中期箆状骨器の文様と千葉縄文人世界観の対応」

2020.12.29記事「縄文中期箆状腰飾に関する考察メモ その3 疑問・興味・気が付いたこと列挙」

この時の検討では今回展示説明にあるような「勝坂式土器の蛇体文(じゃたいもん)(上向きのヘビ)を模す」という研究成果は知りませんでした。

そこで、この腰飾がヘビを表象するという文献を探し出して読み、理解し、それを踏まえて2020年12月検討を深めることにします。


2020年12月24日木曜日

縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル

 縄文骨角器学習 1

千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示された縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚)の3Dモデルを作成して観察しました。関連土器を含めて以前から気になっていた遺物です。

1 縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル

縄文中期箆状腰飾(千葉市有吉南貝塚) 観察記録3Dモデル

イルカ類下顎骨製

埋葬関連遺物

撮影場所:千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」 

撮影月日:2020.12.09 

ガラス面越し撮影 

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.016 processing 54 images


展示の様子


展示の様子


説明パネル


関連土器


3Dモデルの動画

2 メモ

・向かって右側の穴が割れて、別の穴を補修して開けていますから、この腰飾は長期間使われていたことがわかります。

・詳しく観察すると下部に三角状の掘り込みが2ヶ所あるほか、刺突点に沿って浅い掘り込みが各所にあります。

・中央より少し下に表面が断続的に直線状に表面が削られた模様があります。この製品に意識してつけられたものであると考えます。この腰飾りを付けている人物が、祈願のために腰飾りに模様(傷)を付けたと考えることが合理的であるように直観します。

・赤い色が左穴付近の刺突点付近で観察できます。染料の色であるようです。

・青い色も各所に観察できますが、染料の色であるのか、骨の色(の画像の写り)であるのか、確認できません。

・これらの観察から、模様と色をある程度復元することが3Dモデルと撮影多数写真からだけでも可能かもしれません。