2011年12月11日日曜日

古柏井川の新事実発見

基盤地図情報5mメッシュで地形を見る

基盤地図情報5mメッシュ(国土地理院より無償提供されている)をカシミール3D(フリーソフト)で運用して地形の詳細を見てみました。

次の図はカシミール3Dの表示機能で「ランドサットの色分け(レリーフ用)」という標高データパレット項目で作成した2Dレリーフ図です。

レリーフ図

レリーフ化して地形だけを単純化しただけあって、地形の詳細がよくわかります。

この付近を上空から俯瞰する3D俯瞰図を次に作成しました。

俯瞰図1

北柏井の集落の乗る河岸段丘が北方向に続き、その段丘面上に普請の盛土あり、段丘面の存在が隠されているという私の仮説を説明するのに好都合の俯瞰図です。

よく見ると、埋められたと考えた河岸段丘のさらに北の川表斜面に平坦面の存在を暗示する地形があります。

この新発見地形を次に図示しました。

説明俯瞰図1

この斜面に存在する緩斜面の下の凸部分の標高は約17mです。
また、この緩斜面が戦後の印旛沼開発工事で作られたものでないことは、当時の資料(当時の掘削等の情報が掲載されている平面図)から確認しました。(*)
昭和の工事では、この付近では斜面脚部の掘削しか行っていません。

次の説明俯瞰図は別の位置から見たものです。

説明俯瞰図2

今回新たに発見した地形は、現場に入れない場所にあり、貴重な発見です。
古柏井川西岸に河岸段丘が連続して分布していたことを示唆する情報になります。



独立行政法人水資源機構千葉用水総合管理所より、昭和40年作成の印旛沼開発工事資料(平面図、縦横断図)を閲覧させていただきました。
昭和20年代から始まった農林省実施の川表斜面掘削工事の結果がわかる資料です。古柏井川の古地理復元の基礎資料の一つとして貴重な情報源となるものです。
閲覧させていただいたことに感謝申し上げます。

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