滝ノ清水の地理的位置
二宮神社の話題は前回まででひとまず終わりとします。
二宮神社に興味が湧いたのは、そこが印旛沼側水系と東京湾側水系の分水界地帯であり、有力な湧水場所であったため、それを活用した歴史的人文的事象が現在も残っていたからでした。
二宮神社と同じような湧水として、二宮神社から東南東約2.8㎞の地点の長作川谷頭に湧水がありましたので、この湧水(「滝ノ清水」)について、複数の記事にして紹介します。
滝ノ清水の位置は次の通りです。
滝ノ清水の位置
千葉市DMデータ、習志野市DMデータによる。
残念ながらこの滝ノ清水は平成になった頃埋め立てられて、現在はありません。
現在の滝ノ清水跡の状況
左が谷津、右が台地
大正6年測量の旧版1万分の1地形図「大久保」には滝ノ清水の姿が池として描かれています。
旧版1万分の1地形図「大久保」部分
池の大きさをGIS上で計測すると、周長64m、面積270平方mとなりました。
滝ノ清水の東台地には大きな凹地があり、この清水の地下水涵養場所であることを想像してしまいます。
また滝ノ清水から野馬土手が南東に延びています。
滝ノ清水付近の現在の地形は次のようになったいます。
滝ノ清水跡付近の現在の地形
5mメッシュをカシミール3Dで運用。レリーフの段差は1m。
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