2011年12月23日金曜日

野馬の水呑み場「滝ノ清水」跡

滝ノ清水跡に次の説明板があります。
20年前の平成3年3月に協力:房総の牧研究会・千葉市教育員会の連名で作られたものです。
風雪の中で文章が読みづらくなっていますが、貴重な情報が書かれていますので、紹介します。

野馬の水呑み場「滝ノ清水」跡 説明板

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野馬の水呑み場「滝ノ清水」跡
所在地:千葉市長作町

この辺りは、里の人が「滝ノ清水」とか「神社の池」と言っている野馬の水呑み場跡で、池の深さは約1m“青玉が立つ”程に豊かな水が湧き、V字形の割れ目より余り水が谷の方に流れ落ち、昔からどんな日照り続きでも涸れた事がなかったと伝えています。

この池に水を呑みに来た馬は、徳川幕府が下野牧に放牧していた野馬で、日本古来から生息している背丈1.2m程の小さな馬でした。池は、当初円形でしたが野馬の里入りを防ぐため元禄2年(1689)三方を土手で囲みました。この牧場を管理していた金ヶ作(松戸市)の役所は、牧内の水が日照りで涸れた時隣接する野付村より2人づつ日割りで動員して、この池の水を所々に置かれた樽に運ばせて野馬に呑ませました。又、年一度の池底の砂すくい作業も野付村農民の仕事でした。

平成3年3月
協力:房総の牧研究会
千葉市教育委員会
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この説明板のイラストを拡大して示します。

宝暦6年頃の想像図

青木更吉著「小金牧 野馬土手は泣いている」(崙書房)にはこの滝ノ清水と付近の野馬土手について詳しい説明があり、上記イラストの原画も掲載されています。

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