2011年12月7日水曜日

航空写真測量の限界

花島付近の現場を歩いていて、予察調査では見つけることのできなかった低位段丘面を発見しました。
そしてその段丘面がDMデータでは表現されていないことに気づきました。というか、DMデータ等高線がその部分だけ全く間違っています。
新たに見つけた低位段丘面

現場の状況

理由はすぐにわかりました。
この段丘面が背後の崖とともに完全に樹木に覆われているために、自分が米軍空中写真を実体視したとき見落としました。
そして、航空写真測量技術者も同じく樹木下の地形が不明のため、当たらずとも遠からずという結果になるように「カン」でもっともらしい等高線を引いたものだと思います。

DMデータは極めて正確であり、一度使いだすとそれ以外の地図を使う気にならなくなりますが、現場を全て確認しているわけではないので、使用する際に注意が必要です。
参考までに国土地理院発行1万分の1地形図「八千代台」(平成20年8月1日)を調べたところ、同じDMデータが使われているようで、全く同じ誤った等高線となっています。

同時に、仔細に現場を観察すれば、さらに段丘面を発見できる可能性に気がつき、自身の調査意欲は増進しました。

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