On the Interpretation of the Snake Motif on Earthenware from the Yurugimatsu Site (Funabashi City)
In 2022, I analyzed the patterns on a piece of earthenware from the Yurugimatsu site (Funabashi City) and proposed that it depicts two snakes—a parent and its offspring. I have since re-examined this interpretation to see if it holds up, but I have been unable to come up with any other plausible explanation.
動物意匠文付土器(船橋市ユルギ松遺跡)のヘビ文について2022年に文様解釈して、親ヘビと子ヘビの2匹が描かれていると想像しました。本当にそれでよいか再検討し、結局、それ以外の考えは思い浮かびませんでした。
1 2022年7月の文様解釈
2022年7月の文様解釈
子ヘビが親ヘビと重なって描かれていると考えましたが、このような文様事例は例えば今福利恵(2020)「勝坂式土器における抽象文」に掲載されている250点近くの実測図にはありません。また、開口部をもつ体内空間を出産口としまいたが、このような検討事例もありません。
類似解釈例はないけれども、次のような今福利恵記述と末木健論文によりヘビ2匹の想像に至りました。
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今福利恵(2020):「勝坂式土器における抽象文」の3ページ左下の記述。
「末木健はこれまでの抽象文土器の研究をまとめて、その土器の特徴と成立変遷を改めて示した。その検討の中で抽象文は、文様のあり方からサンショウウオを否定し、形態的な特徴からマムシであって胴部につく触手状隆線は卵胎生であるマムシの出産を表現したものと解釈している。その当否はともかくとして、抽象文はヘビが大小2匹表現されているとしたところはこれまでにない考えである。」
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2 文様再検討
ヘビ文
ヘビ文の問題箇所
ヘビ文A~Dについて3Dモデルを詳細に観察しました。
A,B Final Render
A,B Matcap
AとBが一つの口を表すのか、口はAだけなのかの解釈の違いが問題になると考えます。口を3本の線で表現しているヘビ文は沢山あります。しかし、この事例では自分はAが口、Bは口ではないと考えます。
C Final Render
C Matcap
Cが動物文の一部であるのか、それとも土器パネルの一部であり動物文から切り離すべきものであるのかということが解釈の分かれ目になると考えます。Cの回りに動物文の外側を区画する線がありますから、Cは動物文の一部であると考えざるを得ません。BとCの連続から子ヘビと考えることを正面から否定できません。子ヘビではない別のモノかもしれませんが、そのアイディアが浮かんでません。
D Final Render
D Matcap
Dは体内の空間が対外口をもっているように観察できることを否定できません。それが本当に出産口をいとしたものであるのかどうかはDだけから判断できませんが、出産口以外のアイディアが浮かんできません。
結局、2022年7月の文様解釈以上の情報を得ることが出来ませんでした。そして、親ヘビと親の体外に出た子ヘビが同時に表現されている事例はこれまで見つかっていないという情報、さらには出産口表現も見つかっていないという状況も確認できました。
素人の想像による文様解釈とは言え、自分の思考を学術世界の情報と合わせることができないことは、不安定(不安)な状況でもあり、おもしろい状況(もしかしたら自分の思考に一理があるかもしれない)状況でもあります。
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【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)
今福利恵(2020):「勝坂式土器における抽象文」[山梨県考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター研究紀要36]を2022年に入手した時はとても大変な手続き・作業となりました。地元千葉市図書館から山梨県図書館に連絡して取り寄せたのです。1カ月以上の時間がかかりました。しかし、今は全国文化財総覧で一瞬の内にpdfとして入手できます。全国文化財総覧が考古研究インフラとしてはたしている役割は甚大なものであると考えます。一利用者として感謝します。









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