花見川流域の小崖地形 その64 (5mメッシュDEM図を読む 3)
1 レーキ状水系パターンに関する言葉の定義
レーキ状水系パターンの分布をしらべ、その素性をざっと検討すると、断層や褶曲など地殻変動によって形成された水系パターンだけでなく、普通の樹枝状水系パターンがたまたまレーキ状に見えるようになったものも含まれることがわかりました。
そこで、言葉づかいを混乱させないために、このブログでは次のような定義をして、検討をさらに進めていきたいと思います。
レーキ状水系パターン、真性レーキ、擬似レーキの定義
「レーキ状水系パターン」はレーキ(農作業用熊手)を連想させる全ての水系パターンの呼び名として使います。
「真性レーキ」は幾つかの平行水系が存在していて、それにほぼ直交する断層や褶曲等の地殻変動あり、それに起因して平行水系がレーキ状に合流して形成された水系パターンの呼び名として使います。
「擬似レーキ」は、真性レーキ以外の要因により形成されたレーキ状水系パターンの呼び名として使います。
なお、真性レーキには固有名称を付け、記述しやすくします。
2 真性レーキと擬似レーキの分布
真性レーキと擬似レーキの分布を示すと次のようになります。
真性レーキと擬似レーキの分布
基図は地形段彩図
真性レーキ1~5にそれぞれ、勝田高津レーキ(河川名による)、柏井レーキ、和良比レーキ、吉岡レーキ、印旛レーキ(以上地名による)の固有名称を付けました。
参考として、位置関係が判る様に一般地図を基図とした分布図を示します。
真性レーキと擬似レーキの分布
基図は一般地図(地図太郎PLUS附録50万分の1地図)
個々の真性レーキと擬似レーキの説明等は次以降の記事で行います。
つづく
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