2015年8月14日金曜日

白幡前遺跡出土墨書土器の閲覧 その6(文字の意味)

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.188 白幡前遺跡出土墨書土器の閲覧 その6(文字の意味)

白幡前遺跡出土墨書土器を閲覧して、その感想を記事にしていますが、その最後として、文字の意味をどのように知ることができるか考えて見ました。

墨書土器のほとんどが1文字であり、文章を成していないので、その文字がどのような意味で使われたのか推測することは至難の業だと思います。

次のような特定の土器(片)とその墨書画像だけの情報からその意味を語ることは不可能です。

史料311番 生

史料569番 文

史料280番 ○

しかし、墨書土器情報に統計的空間的分析を加え、なおかつ他のさまざまな情報を付け加えると、少しずつ文字の意味があぶりだされてくると、素人ながら考えます。

このブログの検討でそのことを実感してきていますので、墨書土器の文字の意味をあぶりだすに必要な情報イメージをメモしておきます。

1 遺跡内墨書土器の統計的空間的分析
・文字別器種・記銘部位方向等の統計分析
・文字別の空間的偏在性の把握

2 遺跡内の他の遺構・遺物の統計的空間的分析結果との相関分析
・竪穴住居及び掘立柱建物、銙帯、ハマグリ、土器、道具、武器等の分析によるゾーン特性の把握
・把握したゾーン特性と墨書土器分析結果との相関分析

3 データベースを活用した千葉県(あるいは全国)の墨書土器情報の活用
千葉県内あるいは全国の墨書土器データにより「文字」の分布・器種記銘部位方向等の傾向を知り、遺跡内情報との関連を検討する。

白幡前遺跡の検討に入り、墨書土器というものが沢山出土しているらしいと知り、最初は人見知りならぬ遺物見知りしていて、できれば墨書土器は避けたいと考えたのですが、いつのまにかそのとりこになってしまいました。

文字の多くが既に発掘調査報告書で釈文されていて、情報として利用できること、ことばの辞書的な意味は現代人にも類推できること、また、ミッションを同じくする集団毎に同じ文字を使っているらしいと推定できることなどから、豊かな情報源であると感じたのです。

八千代市立郷土博物館のご好意により墨書土器現物を閲覧できて、大変有意義な体験になりました。

墨書土器閲覧感想を終ります。

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