私のささやかなGIS技術習得 5
遺構DB(例 竪穴住居・掘立柱建物…別データベース)の位置情報を遺物DB(例 千葉県墨書土器・刻書土器データベース)にコピーするためのexcel操作方法をメモしておきます。
次の画面は遺構別位置情報を記載してあるDB例です。
遺構別位置情報を記載してあるDB例(excel) ア
白幡前遺跡1Bゾーン
なお、遺構別位置情報の取得は、現時点では次のような原始的方法しか知りません。
・遺構分布図を正確な位置合わせをしてGISに貼り付ける。
・その貼り付けた遺構分布図を下敷きにして、GIS上で遺構にドットを打ち、遺構番号を記入する。
・GIS上のドットファイルをcsvファイルに書きだす。(csvファイルに遺構番号毎に位置情報が記載されている)
次の画面は緯度、経度欄が空白になっている遺物DB(千葉県墨書土器・刻書土器データベースの一部)です。
緯度、経度欄が空白になっている遺物DB(excel) イ
白幡前遺跡1Bゾーン
この遺物DBexcelファイルに新しいシートを名称sheet1でつくり、そこにアをコピーします。
その後、画面イのD2セルとE2セルに次の式を貼付けます。
D2セルに貼り付ける式
=IF(COUNTIF(Sheet1!A:A,C2)=0,"",VLOOKUP(C2,Sheet1!A:B,2,FALSE))
E2セルに貼り付ける式
=IF(COUNTIF(Sheet1!A:A,C2)=0,"",VLOOKUP(C2,Sheet1!A:C,3,FALSE))
その後D2欄とE2欄の式を列下全部にコピーします。
これにより次のように遺物DBに緯度、経度情報をコピーすることが出来ます。
緯度、経度欄に情報がコピーされた遺物DB(excel)
白幡前遺跡1Bゾーンだけの検討ならば、わざわざこのような式を使わなくてもコピー可能ですが、白幡前遺跡全体あるいは萱田遺跡群全体を対象とする場合、この式は必須になります。
遺物DBに位置情報を加えるとDBの使い勝手が各段に向上します。
各種検討の結果抽出した遺物データベース情報を即座に地図上に展開することが可能となります。
また遺物情報のヒートマップ作成なども可能になります。
遺物情報のヒートマップ作成の例
対象は白幡前遺跡1Bゾーン出土全墨書土器、カーネル密度推定の半径は20m。
ヒートマップ作成はQGISによる。
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