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2026年1月31日土曜日

人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Observation Record Model of Pottery with a Human Face (Sageto Shell Mound, Abiko City)


I created a 3D model of the observation record of the pottery with a human face, which is currently on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition, "The Mysterious Late Jomon Period." By tweaking the 3D model image, I was able to reveal details of the human face that were unclear at the exhibition.


千葉市埋蔵文化財調査センター開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている人面付土器の観察記録3Dモデルを作成しました。3Dモデル画像を工夫することにより、会場では判然としなかった人面の子細が判るようになりました。

1 人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.01.24


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 83 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)

2 パンフレット説明

「人面付土器は土器の器体に人面が表現された土器を指します。縄文時代中期以降の東日本にみられ、注口土器などの特殊な形態の土器に付加されることが多くみられます。」

3 メモ

展示会場では遺物が小さいこともあり、人面の様子をつぶさに観察することが苦痛でした。(ただし、これは高齢の自分だけの肉体的特性で、一般観覧者はつぶさに観察できているのかもしれません。)

そこで、上記3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)をつくると、遺物の観察が詳しくできました。

さらに参考として、3Dモデルを高さによって色グラデーションを塗ってみました。同じように3Dモデルの姿をよく観察することができます。


高さによる色グラデーション塗色(viridis)


高さによる色グラデーション塗色(cubehelix)



2019年8月25日日曜日

安行式非自立形椀(下ヶ戸貝塚)の意義

縄文土器学習 245

我孫子市教育委員会1階ロビーに展示されている安行式非自立形椀(下ヶ戸貝塚)の観察記録3Dモデルを作成するとともにその意義について考えてみました。

1 観察記録3Dモデル

安行式非自立形椀 下ヶ戸貝塚 観察記録3Dモデル
撮影場所:我孫子市教育委員会1階ロビー
撮影月日:2019.08.20
強反射ガラスショーケース越し撮影
椀の底が丸く、自立できない
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.506 processing 19 images

展示風景

2 底部球形の確認
底部が出土残存物から球形であることを確認してみました。

残存部を緑塗色

残存部を緑塗色
3Dモデル画面の中で確かに残存部から底部球形という形状復元が行われていることを確認できました。

3 底部球形の意義
底部球形であるため、液体を入れた時自立できない構造になっています。これからこの椀は両手で持って使っていたことがわかります。
この椀は人から人へ手渡しで渡されて使われたことがわかります。
この椀は酒を注ぎ、人から人へ回し飲みされることのみを目的につくられた酒宴用椀であると考えられます。
同じ盃で酒を飲みかわし、仲間意識を強める、夫婦の契りを結ぶ、主従関係を結ぶは現代にも伝わってきています。
この安行式期酒宴用椀は、現代日本人にも伝わる「同じ盃で酒を回し飲みする」という風習の起源となる活動で使われた酒宴専用椀であると考えます。
なお、同じ盃で酒を回し飲みする活動の奥底には、少なく貴重な酒を全員に行き渡るように少しずつ口に含むという平等原理が潜んでいると考えます。

4 小突起
この椀には小突起が付いています。椀として使う容器の始原が鉢にあることを示しています。

5 器台とは無関係
「我孫子市史 原始・古代・中世編」には次のような記述があります。
「安行式は、煮炊きや貯蔵等に使われた深鉢のほかに、きれいな口縁部文様や装飾のついた浅鉢、台付の浅鉢、埦、注口土器、皿、コップ状埦など器形、器種が多様になり、中には底部が球形で自立できないものも見られ、器台などと組み合わせて使われたのであろう。」
器台は加曽利E式頃にみられ、その系統は異形台付土器に変化していったと自分自身は想定してます。安行式期頃には「器台」の出土は無いと思いますので上記記述は勘違いだと思います。自分自身は器台はモノを載せる台ではなく、大麻薬用成分吸引装置の基礎部分パーツであると考えています。

2019年8月23日金曜日

安行系ミミズク土偶 下ヶ戸貝塚 観察記録3Dモデル

縄文土器学習 243

下ヶ戸貝塚出土ミミズク土偶の観察記録3Dモデルを作成しました。

安行系ミミズク土偶 下ヶ戸貝塚 観察記録3Dモデル 
撮影場所:我孫子市教育委員会1階ロビー 
撮影月日:2019.08.20 
ガラスショーケース越し撮影 
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.506 processing 30 images

安行系ミミズク土偶 下ヶ戸貝塚 展示の様子



安行系ミミズク土偶 下ヶ戸貝塚
「我孫子市史 原始・古代・中世編」から引用
ガラスショーケースの光反射が極めて強く、他の展示土器の観察記録3Dモデルはほぼ全滅のような感じですが、このミキズク土坑は何故か優良な質の3Dモデルを作成することが出来ました。
大きな耳飾りのついた両耳と結い髪と言われる3つの髪のうち両側の2つの形状が斬新です。
これまでに見た妊娠正中線を強調した土偶や乳房だけの土偶などは生殖本能との関わりが強いものと直観できますが、この土偶はそのような生殖との関わりを感じないものです。