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2026年2月14日土曜日

考古学切手 人面付土器

 Archaeological Stamps: Pottery with Human Face


I searched through my archaeological stamp collection for archaeological stamps depicting pottery with human face and found three.

All of the pottery dates to the pre-Columbian period in South America. The countries where the pottery was excavated and the stamps were issued are all different.


人面付土器が描かれている考古学切手をマイ考古学切手コレクションの中で探して、3点見つかりました。

土器はいずれも南米の先コロンブス期のものです。土器出土国と切手発行国が全て異なります。

1 擬人化された土器 パラグアイ発行


擬人化された土器 パラグアイ発行

1967年発行

国家叙事詩(パラグアイ戦争)100周年

1968年メキシコ・オリンピック (OLIMPIADAS MEXICO 68) と、メキシコの先コロンブス期美術

メキシコのワステカ文化 (CULTURA HUASTECA) による「彩文土器 (VASIJA POLICROMA)」

額面 0.50グアラニー

背後の細棒が注口

2 アヒル形の水差し キューバ発行


アヒル形の水差し キューバ発行

1986年発行

チリ古代文化のハッロ・パト(アヒル形の水差し)とプカラ・デ・キトール遺跡の描画

チリ北部のディアギタ文化(西暦1300年〜1470年頃)を代表する土器

ラテンアメリカ各国の先コロンブス期の文化を紹介する連刷切手の一部

3 アルゼンチン古代の土器 カンボジア発行


アルゼンチン古代の土器 カンボジア発行

1991年発行

アルゼンチンのカタマルカ地方で見つかった「Bareales型」と呼ばれる古代の土器(Verre. Type Bareales. Catamarca)。

アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された「ESPAMER 91」切手展関連発行

額面5リエル

4 感想

闇雲に収集しているマイ考古学切手コレクションを探したところ、人面付土器が描かれる切手3点が見つかりました。いずれも南米の先コロンブス期のものです。切手に限らず、日本以外の人面付土器画像を見た記憶は南米以外にありません。原始古代の地球世界で、人面付土器は偏在しているのでしょうか。それとも一般的に存在しているけれども、自分が知らないだけなのでしょうか。その辺の事情は判っていません。

日本切手で人面付土器を描いたものはないようです。

なお描かれた土器の出土国と切手発行国が全部違うのも、おもしろいことです。

上記3点以外に、ギリシャ切手で土器に人体を描いたものが幾つかあるのですが、人面という趣旨と異なるので省略しました。


2026年2月13日金曜日

弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Observation Record Model of Early Yayoi Period Pottery with a Human Face (Osakidai Site, Sakura City)


I created a 3D observation record model of the Early Yayoi period pottery with a human face, which is currently on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition "The Mysterious Late Jomon Period."

The face is gentle, but the closed eyes, sagging nose, and wrinkles suggest it is the face of a deceased person.


千葉市埋蔵文化財調査センターで開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている弥生時代前期 人面付土器の観察記録3Dモデルをつくりました。

顔付は柔和ですが、眼をつぶり、鼻頭の肉が落ち、皺が表現されていることから、死者の顔であると想像します。

1 弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.02.12


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 157 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しの差の絶対値ミックス)

2 展示の文脈

次のような文脈でこの弥生時代前期 人面付土器(佐倉市大崎台遺跡)が展示されています。

「縄文時代晩期前葉を境に、縄文人が使っていた多くの祭祀具は姿を消していきますが、弥生人に受け継がれたものもあります。

●弥生時代前期の土偶・人面表現

 縄文時代後晩期までは女性を表現したものが多く、安産や豊穣を願う祭祀に用いられたと考えられている土偶ですが、徐々にその形や正確を変化させていきます。女性をかたどったものだけでなく、男女一対の表現となったり、土偶形容器や顔付の壺などが出現し、祭祀の道具ではなく蔵骨器などに用いられるようになります。」

3 感想

顔面は眼をつぶり、鼻頭の肉が落ち(従って鼻孔が上を向き)、顔表皮の皺が表現されているように観察できます。顔つきは柔和ですが、死後時間が経った死者の顔であると考えます。


2026年1月31日土曜日

人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

 3D Observation Record Model of Pottery with a Human Face (Sageto Shell Mound, Abiko City)


I created a 3D model of the observation record of the pottery with a human face, which is currently on display at the Chiba City Archaeological Research Center's special exhibition, "The Mysterious Late Jomon Period." By tweaking the 3D model image, I was able to reveal details of the human face that were unclear at the exhibition.


千葉市埋蔵文化財調査センター開催中の特別展「謎多き縄文晩期」で展示されている人面付土器の観察記録3Dモデルを作成しました。3Dモデル画像を工夫することにより、会場では判然としなかった人面の子細が判るようになりました。

1 人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

人面付土器(我孫子市下ヶ戸貝塚)観察記録3Dモデル

撮影場所:千葉市埋蔵文化財調査センター 令和7年度特別展「謎多き縄文晩期」

撮影月日:2026.01.24


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3DF Zephyr v8.038で生成 processing 83 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像(テクスチャ有り)


3Dモデルの画像(テクスチャ無し)


3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)

2 パンフレット説明

「人面付土器は土器の器体に人面が表現された土器を指します。縄文時代中期以降の東日本にみられ、注口土器などの特殊な形態の土器に付加されることが多くみられます。」

3 メモ

展示会場では遺物が小さいこともあり、人面の様子をつぶさに観察することが苦痛でした。(ただし、これは高齢の自分だけの肉体的特性で、一般観覧者はつぶさに観察できているのかもしれません。)

そこで、上記3Dモデルの画像(テクスチャ有りと無しのハードライトミックス)をつくると、遺物の観察が詳しくできました。

さらに参考として、3Dモデルを高さによって色グラデーションを塗ってみました。同じように3Dモデルの姿をよく観察することができます。


高さによる色グラデーション塗色(viridis)


高さによる色グラデーション塗色(cubehelix)



2024年7月21日日曜日

人面付土器(レプリカ)(市原市三嶋台遺跡)観察記録3Dモデル

 3D model of observation record of vessel with human face ornament (replica) (Mishimadai site, Ichihara City)


I created a 3D model of the observation record of vessel with human face ornament (replica) (Mishimadai site, Ichihara City) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum's special exhibition "Faces of Clay Figurines from the Jomon Period."

While observing the 3D model, I enjoyed imagining that this person was a master hunter who could supply feather products such as swans, and was also a central figure in bird rituals.


加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」に展示されている人面付土器(レプリカ)(市原市三嶋台遺跡)の観察記録3Dモデルを作成しました。

3Dモデルを観察しながら、この人物が狩猟名人で白鳥などの羽製品を供給できる人物であり、同時に鳥儀礼の中心人物でもあるとする想像を楽しみました。

1 人面付土器(レプリカ)(市原市三嶋台遺跡)観察記録3Dモデル

人面付土器(レプリカ)(市原市三嶋台遺跡)観察記録3Dモデル

弥生時代中期

撮影場所:加曽利貝塚博物館企画展「縄文時代の土偶の顔」

撮影月日:2024.07.18


展示の様子

ガラス面越し撮影

3DF Zephyr v7.531 processing 132 images


3Dモデルの画像


3Dモデルの動画

2 感想

設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」(2021、吉川弘文館)ではこの人面付土器(顔壺)を、弥生時代の稲作に関連する鳥信仰に因り、鳥が飛ぶ空を見ている顔の例として紹介してます。

そのような指摘に基づいて、次の想像を楽しみました。

【想像】

・この人面付土器は弥生時代鳥信仰を表現する土器であり、「鳥が飛ぶ空を意識している」人面を表現している。

・この人物は鳥信仰で実施される各種鳥儀礼で枢要な役割を果たしていた。

・この人物は白鳥、ツル、トキなどの狩猟名人であり、鳥儀礼に欠かせない羽製品を供給することができる達人であった。

・この人物は頭に鳥狩猟の際に使う実用帽子を着装している。