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2026年2月7日土曜日

9断面と8断面の貝層区分対比作業

 Comparison of shell layer classifications between Section 9 and Section 8


For the shell layer on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the proposed shell layer classification from Section 9 was projected onto Section 8. In this area, near the main gully channel, slope shell layers predominate over sedimentary shell layers derived from the main gully channel.


有吉北貝塚北斜面貝層について、9断面貝層区分案を8断面に対比投影しました。この付近ではガリー本流路付近で、ガリー本流に由来する堆積貝層より斜面性貝層の方が優勢です。

1 9断面と8断面の貝層区分対比結果


9断面と8断面の貝層区分対比結果


8断面の貝層区分

9断面貝層区分案を8断面に対比投影しました。手がかりは貝層全体構造の対応関係、分層記載、縦断図(17断面、1断面)による接合関係などです。

なお、分層記載は8断面については「稀」であり、対比手がかりとしては虚弱です。(分層記載の基本は現場フィールドノードにおこなわれているようです。フィールノートは原票として保存されていないようです。)

2 8断面-17断面-9断面の位置関係


8断面-17断面-9断面の位置関係


8断面-17断面-9断面の位置関係

3 メモ

8断面におけるガリー本流による堆積層(W、X)の断面積が9断面より小さくなっています。

また、斜面性貝層(S1、R2、S2)がWとXの間いに入り込んでいます。こうした状況はこの付近のガリー本流の河道特性が流下区間であり、堆積区間ではないことを表現しているものと推察します。つまり、ガリー本流が運び堆積する貝層より、斜面上から投棄され葡行移動してきた貝層の方が優勢であることが表現されています。全断面の対比作業がそろった段階で詳しく分析することにします。


2026年2月2日月曜日

10断面と9断面の貝層区分対比作業

 Comparing Shell Layer Classifications of Sections 10 and 9


For the shell layers on the northern slope of the Ariyoshikita Shell Mound, the proposed shell layer classification of Section 10 was projected onto Section 9. Although only 2 meters apart, the changes in shell layer development are clearly visible.


有吉北貝塚北斜面貝層について、10断面貝層区分案を9断面に対比投影しました。2m離れているだけですが、貝層発達の様子変化を感じることができます。

1 10断面と9断面の貝層区分対比結果


10断面と9断面の貝層区分対比結果


9断面の貝層区分

10断面貝層区分案を9断面に対比投影しました。手がかりは貝層全体構造の対応関係、分層記載、縦断図による接合関係などです。

なお、10断面、11断面、剥ぎ取り断面、12断面は貝層断面写真が存在していて、貝層断面図資料を写真と照合することができ、貝層の相対的色(白色と黒色)を一つの指標に貝層区分を考えることができました。しかし、9断面は断面写真がないので、貝層の相対的色を指標に検討することはできませんでした。

縦断図による接合関係は、9断面(横断図)-17断面(縦断図)-10断面(上図)、9断面(横断図)-1断面(縦断図)-10断面(下作業図)のようになっています。


9断面(横断図)-1断面(縦断図)-10断面(作業図)

なお、9断面(横断図)-17断面(縦断図)-10断面の位置関係は次の通りです。


9断面(横断図)-17断面(縦断図)-10断面の位置関係

2 メモ

2-1 貝層発達の様子の変化

・10断面と比べて、9断面はS3の発達が悪いです。S3は斜面貝層の最上層です。S3は10断面より11断面、11断面より12断面とボリュームが増えますので、追って詳しく検討することにします。

・一方、10断面と比べて、9断面の方がR1やS1など斜面貝層の下層の発達が良いような印象を受けます。この当りも、追って別に詳しく検討することにします。

2-2 崩落層における貝含有層


9断面のH崩落層における貝含有層

9断面のH崩落層における貝含有層分布を見ると、崩落層の先端付近、つまりガリー流路(X、W、V付近)側がすべて分布域となっています。この様子から、台地面からの崩落現象が発生している状況でも貝層投棄がおこなわれ、Q混貝砂層が形成され、それが侵食運搬されて二次堆積した様子を想像しました。つまりこの断面付近のガリー侵食直後の急崖が不安定で崩落が続いていた時期に、すでに貝投棄がおこなわれていたことが判ると考えます。