2013年5月7日火曜日

特別参考 鉄道連隊建設花島橋梁の裸眼実体視資料等


鉄道連隊の花見川架橋作業の紹介 6

2013.05.06記事「1917年頃の軽便鉄道の花見川架橋写真紹介」に関連して、鉄道連隊が建設した花島橋梁をパソコン画面上で裸眼実体視できる資料及び旧版地形図を掲載します。

1 米軍撮影空中写真
裸眼実体視の方法は2013.05.04記事「特別参考 鉄道連隊建設橋脚等の裸眼実体視資料」を参考にしてください。

裸眼実体視資料
米軍撮影空中写真(1949426日撮影、USR-R2769-105106

2列の桁が明瞭に見えます。橋脚の上面も白い長方形として確認できます。橋脚と盛土の間の桁も確認できます。
2列の桁の間に影がほとんど見えません。また、盛土の上も純白ですから、おそらく枕木とレールは全て撤去されている状況だと思われます。

2 旧版1万分の1地形図

旧版1万分の1地形図(大久保図幅、右端は三角原図幅)
この地形図(「大久保」図幅)は大正6年(1917年)測図同年製版、大正61025日印刷です。
演習線路習志野線が橋梁を含めて完成されて描かれています。軌道(1軌)の両側に盛土(及び切土)がありますが、その右側(東側)に空中架設の電線(おそらく電信ケーブル)の印が描かれています。(花見川の谷津以外では電線の印はないので、おそらく一般部は鉄道敷地上に架設したものと想像します。)

2013.05.06記事「1917年頃の軽便鉄道の花見川架橋写真紹介」で紹介した花島架橋写真の撮影年は1917年頃となっていますが、1917年に測量された地図に橋梁が完成形で描かれているので、2枚の架橋写真は1916年以前の撮影かもしれません。写真の背後に電線が写っていないこともより古い時代を感じさせます。
(陸地測量部が鉄道連隊からまだ完成していない演習線路の図面を資料として受領し、それを図化したということも、可能性としては考えられます。)

つづく

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