10月15日から16日にかけて台風26号の通過の伴い関東地方でも大雨となりました。
この影響で印旛沼の水位は過去最高のYP4.17m(※)に達し、成田市では印旛沼の堤防の一部で溢水が発生しました。大和田機場から花見川に16日~19日の3日間にわたりポンプ能力一杯の排水が行われました。
※ 計画高水位 YP4.25m
常時満水位 YP2.3mもしくは2.5m
最低水位 YP1.5m
この時の花見川の状況は次の記事で記録しています。
この時、大和田機場からの放水が過去最大規模の放水らしいという印象を受けました。
それを確かめるために水資源機構千葉用水管理所から統計データとして過去10年分の大和田機場排水運転記録表を提供していただきましたので、今年のデータを加え、紹介します。
大和田排水機場から花見川への洪水排水量
洪水別に排水量を合計したデータです。
2013年10月16日~19日(4日間)の排水量は33320×1000m3で過去11年間歴代2位です。
過去11年間歴代1位は2004年10月5日~12日(8日間)の40687×1000m3です。
2013年10月16日~19日(4日間)の排水量は過去11年間歴代2位といっても、歴代1位の場合の日数の半分です。従って、過去11年間の大和田機場からの排水に関していえば、2013年10月16日~19日(4日間)の排水はその緊急性が最も高いレベルにあったと言えます。
なお、過去11年間で洪水排水した回数は全部で20回になります。年平均1.8回です。
1回の平均排水量は20274×1000m3です。この平均排水量と比べると、2013年10月16日~19日(4日間)の排水量は約1.6倍です。
次のグラフは11年間の年別の洪水排水総量をグラフにしたものです。
大和田排水機場から花見川への年別洪水排水総量
2004年が60641×1000m3で歴代1位、
2013年(12月5日まで)が33320×1000m3で歴代2位、
2006年が33268×1000m3で歴代3位となります。
参考として排水中の写真を掲載します。
洪水排水中の花見川(弁天橋から上流方向)2013年10月17日撮影
洪水排水前の花見川(弁天橋から上流方向)2013年10月3日撮影
洪水排水中の花見川(柏井高校付近、下流方向)2013年10月17日撮影
洪水排水後の花見川(柏井高校付近、下流方向)2013年11月20日撮影
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