2014年3月6日木曜日

習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集) 紹介

花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 24

2014.03.05記事「「陸軍習志野学校」紹介」に海老川乱歩さんからコメントをいただき、「ドイツ兵の見たニッポン 習志野俘虜収容所1915-1920」(丸善ブックス)という本もあると教えていただきました。

海老川乱歩さんはその書籍の出版記念展示会も見たそうです。

「ドイツ兵の見たニッポン」は所持していないのですが、捕虜収容所は花見川流域にありますから、以前から興味はありました。

関連する図書がなにかあるかもしれないと、探したところ、習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)を書棚に見つけました。

2人のドイツ人捕虜の日記と回想録をメインとした図書です。

パラパラ読みだすと、面白くて引き込まれてしまい、また気軽に読め短いので、何とその場で全部読んでしまいました。

捕虜収容所の4年間の生活、捕虜同士の触れ合いや葛藤、捕虜と日本兵の関係、捕虜からみた日本など興味が尽きない話題ばかりです。

捕虜収容所の建物・敷地や周辺地域の様子も記述されています。

この習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)は、「ドイツ兵の見たニッポン 習志野俘虜収容所1915-1920」(習志野市教育委員会編、丸善ブックス)の出版により、新たに国際的な交流が生れ、その成果として得られた情報(ドイツ人の日記と回想録)を公開した図書です。

いわば後日談をまとめた図書です。

日記と回想録双方に解題がありますので、興味が深まります。

新たな興味を深めるきっかけをつくっていただいた海老川乱歩さんのコメントに感謝します。

習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)と新版習志野-その昔と今

「新版習志野-その昔と今」(習志野市教育委員会)の表紙にはドイツ人捕虜が収容所を見学した小学生にプレゼントしたボトルシップの写真が掲載されています。

習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)はいつか習志野市役所を訪れた際に、教育委員会を訪問して市史と一緒に購入したことを思い出しました。

習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)の諸元、内容、目次は次の通りです。
【諸元】
書名:習志野市史研究3
編集・発行:習志野市教育委員会
発行日:平成1531
体裁:A5判、125

【内容】
「ドイツ兵の見たニッポン」(習志野市教育委員会編、丸善ブックス)発刊後に新たに入手したドイツ兵捕虜の日記と回想録2編の掲載。

【主要目次】
読者の皆様へ(カール・ハム)
ハイリヒ・ハムの日記から
解題
読者の皆様へ(ユルゲン・クリューガー)
カール・クリューガーの回想録から
解題
訳者紹介・図版出典
編集後記

早速、「ドイツ兵の見たニッポン」の入手手配をしました。

捕虜収容所という1つの引出(テーマ)を自分のバーチャル書庫に新たにつくっていこうと思います。


2 件のコメント:

  1. 海老川(Ebigawa) 乱歩(Ranpo) です。


    「ドイツ兵の見たニッポン」に後日談があったなんて知りませんでした。
    新聞の地域欄や、タウン誌には必ず目を通しているのに・・・
    小生も、「習志野市史研究 第3号 ドイツ捕虜収容所特集」が欲しくなってしまいました。
    習志野市役所の売り場に行ってみたいと思います。

    そうそう、思い出しました。
    花見川とは離れてしまいますが、「砂塵を超えて 1,2 」「ならしの」という写真集もありました。
    「砂塵を超えて 1」か写真集「ならしの」の出版記念写真展に行きどちらかを購入しました。
    「習友会」という有志の方たちの、恐らく自費出版の写真集です。
    習志野原の昔の風景がよく分かる貴重な写真集です。
    日常の1コマの白黒写真なのですが、それ故古臭く見えるところが、
    時間の重み感じて良く見えてしまいます。

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  2. 海老川乱歩さん

    コメントありがとうございます。

    「砂塵を超えて1、2」、写真集「ならしの」の情報ありがとうございます。

    興味がありますので、図書館等で見てみます。

    関連して、船橋郷土資料館発行の「地域研究資料4 絵はがき -写真に残された明治~大正~昭和-」という図書があります。習志野演習場や鉄道連隊などの絵葉書のほか千葉県北部の戦前期絵はがきを集めた本です。

    参考までに記事で紹介します。

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