2014年3月9日日曜日

和田茂右衛門著「社寺よりみた千葉の歴史」 紹介

花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 27

私が地域の歴史に興味を深めることになった一つのきっかけとなった図書が「社寺よりみた千葉の歴史」ですので、紹介します。

「社寺よりみた千葉の歴史」の諸元、内容、主要目次
【諸元】
書名:社寺よりみた千葉の歴史
原著者:和田茂右衛門
編集:千葉市史編纂委員会
発行:千葉市教育委員会
発行日:昭和59331
体裁:A5判、227

この図書は千葉市立郷土博物館で市販しています。(定価1440円、20143月現在)

【内容】
「本書は、昭和44年に、千葉市文化財保護審議委員であった和田茂右衛門氏が著述した、「千葉巡り」と題する草稿を主としたものである。なお、関連する部分においては、同氏の他の書作物である「千葉のむかしばなし」や「妙見寺と門前百姓」から随時収録し、千葉市史編纂委員会が校訂・編集して一冊にまとめたものである。」(本書「凡例」による)
この図書は、一般向けにわかりやすく千葉(千葉旧市街と寒川~幕張・花島)の歴史を解説したもので、編集者が原文を一般的口述体の文章に直しています。

【主要目次】
1部 千葉の歴史をたどる
院内・道場
本町・吾妻町
市場・亥鼻
2部 寒川~幕張そして花島の歴史をたずねて
寒川
登戸
稲毛
検見川
幕張
武石
長作
天戸
長沼
花島
あとがき 千葉市の歴史を学ぶ人々のために
別添 附図 大正14年発行「千葉市街図」

社寺よりみた千葉の歴史

このブログでは次の記事などで本書を引用させていただきました。
2011.05.28記事「花見川の語源3
2011.09.12記事「駒形観音奥の院

現場をよく歩いて、現場を知り尽くしていないと書けない情報が判りやすく書いてあるので、私はとても好感を持っている本です。


2 件のコメント:

  1. 海老川(Ebigawa) 乱歩(Ranpo) です。

    この本も興味深いですね。
    特に第2部に興味があります。
    タウン誌かなにかで見たのですが、
    海の埋め立て前の稲毛浅間神社の姿は海の中にあり、
    潮が引いたときにしかお参りができなったようです。
    まるで、フランスのモンサンミッシェルのようでした。

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  2. 海老川乱歩さん

    コメントありがとうございます。

    浅間神社は海辺に在ったのだと思いますが、潮が引いたときしかお詣りできなかったという話は知りませんでした。

    大田区六郷の弁天は今は移転して多摩川堤防裏にありますが、江戸時代は東京湾まっただ中の中州にあり、まさにモンサンミッシェルのように絵図に描かれています。

    浅間神社も台地に登る前は干潟の中にあったのかもしれませんね。

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