シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第4部 下総台地形成に遡る その14
2014.07.13記事「小崖地形(断層地形)その3」を記述した時は、3つの小崖の東端は長沼の谷津が終端のような気がしていました。
その考えを補強できる材料を絵にすることができそうなので、作業を始めました。kashmir 3dにより幾つかの地形立体図を作成しました。
ところが、その絵で思ったように論理説明ができません。材料と思っていたことがどうもあやふやです。脳裏に浮かんでいたストーリーの展開ができません。
そうした苦悶(?)の最中に、地形段彩図と旧版1万分の1地形図をかわるがわる見ていた時、突然重大な事実に気がつきました。
柏井小崖(柏井断層)が長沼(の下流の宇那谷川)を超えて鹿島川流域にまで延伸していて、和良比レーキや吉岡レーキをつくっているという仮説を直感したのです。
地形段彩図では小崖という地形しかわかりませんが、旧版1万分の1地形図には地形段彩図からは気がつかくことができないような微細な水系網情報(谷津情報)を得ることができます。それを手がかりにして、柏井小崖(柏井断層)が長沼(の下流の宇那谷川)を超えて東に大きく広がっていることに気がついたのです。
一旦この捉え方をすると、その考え(仮説)のもっともらしさ(蓋然性)を強く感じるようになりました。私の内部心理世界では「価値の大きな重大事実発見!」という感覚です。
とりあえずその仮説をメモしておき、一晩寝てから、本当に素晴らしい気づきであるか、詳しく検討します。
柏井小崖(柏井断層)が多数のレーキ状水系を形成しているという仮説
地形段彩図表示
柏井小崖(柏井断層)が多数のレーキ状水系を形成しているという仮説
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