2015年2月26日木曜日

国土地理院地図の3D表示機能

別の目的で国土地理院のWEBサイトを訪れた際、最近新装した「国土地理院地図」(電子国土WEB)を覗いてみると、3D表示機能がありました。

3D表示機能が実際はどのようなものであるか、試験的に使ってみると、きわめて高機能でかつ使いやすいことがわかりました。

これまで地形3D表示で常用してきたKashmir3Dは極めて高機能ですが、国土地理院地図3Dは使い勝手の側面でそれをしのぐ場面がありました。

国土地理院地図3Dの将来性に期待するところ大であると感じましたので、紹介報告します。

1 国土地理院地図の3D表示方法
国土地理院地図サイトの画面で自分の必要とする範囲を表示し、画面右上「機能」をクリックして「3D」を表示してそれをクリックすると3D画面が表示されます。

3D表示画面 1
高さ方向の倍率に「30」を書きこんだ時の画面(カーソル移動では10倍までしか表示されない。)

参考 ここをクリックすると上記3D表示画面が別ウィンドウで開き、操作できます。

この画面で、マウスで3D画像を自由にくるくる回して様々な角度で表示したり、拡大縮小したり、(使い道は少ないと考えらえますが)逆さまに地形を吊り下げて表示することまでできます。

3D表示画面 2

3D表示画面の操作がきわめてスムーズで、「鈍重」さを全く感じないのでとても素晴らしいことだと思います。

また、3D画像を1枚の画像に定着させるとその立体性が失われてしまう部分(認識できなくなる部分)が多いのですが、3D画像をマウスで自由に動かすと、立体性が強く印象付けられ、立体性の詳細な認識ができます。この点も素晴らしいことだと思います。

3D表示は航空写真でも可能です。

最新航空写真の3D表示

3Dの基となる地形情報は10mメッシュです。将来5mメッシュが全国整備されてそれにより3D表示ができるようになれば、利用価値はさらに向上すると思います。

なおKashmir3Dでは5mメッシュを使えますので、このブログでは精細な地形の3D検討に使っています。

2 3Dデータをダウンロードしてオフラインで3D表示する
3D表示のデータをダウンロードできます。
ダウンロードは3Dプリンター用データ(色なし用、カラープリンター用)とブラウザでぐるぐる回す用のデータができます。

3Dプリンターは現在所持していないので、ブラウザ表示用データをダウンロードしました。

ブラウザでぐるぐる回す用のデータ(WebGL用ファイル)をダウンロードして、ブラウザ(Firefoxのみ)で表示すると、オフラインで3D表示を国土地理院地図WEBサイトで行ったと同じように出来ます。

オフラインでの利用では、工夫すると自分の持っている地図画像を貼り付けて3D表示することもできました。

任意の画像(迅速図を基図とした画像)を3D表示に貼り付けて表示した例1

例2

例3

偶然知った国土地理院地図3Dですが、これから大いに活用したいと思います 。

ICT技術の進歩が、自分の想定をはるかに上回るスピードであることを実感させられました。

0 件のコメント:

コメントを投稿