2017年2月10日金曜日

千葉県の貝塚学習 縄文時代早期前葉 追補

2017.02.09記事「千葉県の貝塚学習 縄文時代早期前葉」でその時代の貝塚がなぜ残っているのかという素朴な疑問をメモしました。

その素朴な疑問に答える資料を見つけましたのでメモしておきます。

次の図は利根川下流域の沖積層基底地形を表現している地図です。

利根川下流部沖積層基底図
貝塚爽平他「日本の地形4 関東・伊豆小笠原」(東京大学出版会)から引用

この地図に縄文時代早期前葉の貝塚と-30m等深線を記入すると次のようになります。

仮に-30等深線の位置に海があった時の貝塚と海との関係図

仮に海面の高さが-30mにあった時、鴇崎遺跡は大須賀川の谷に入り込んだ海のすぐ近くに位置します。

現在の台地上に縄文早期前葉の貝塚が存在していることと、海面の高さが-30mであったことと平仄が合う(整合する)関係を理解することができます。

初学の者の疑問はひとまず解消できました。


0 件のコメント:

コメントを投稿