2019年10月8日火曜日

関山式片口付深鉢形土器の3Dモデル作成を楽しむ

縄文土器学習 265

野田市郷土博物館で周回多視点撮影をした縄文土器5点のうち関山式片口付深鉢形土器(稲荷前遺跡出土)の3Dモデルを作成しました。

この記事では作成作業で着目した次の技術的興味2点についてメモします。
・ガラス面越し撮影ではない、さえぎる物がない状態での撮影でできる3Dモデルの出来ばえ。
・パソコン更新で使えるようになった新パソコンの作業時間短縮の様子。

1 3Dモデルの出来ばえ

撮影写真の一部
60枚の写真を市民集いの間(資料閲覧スペース)で通常室内光で撮影しました。

3Dモデル最初画面

3Dモデル 切抜画面

3Dモデル 最終調整画面

関山式片口付深鉢形土器(野田市稲荷前遺跡)観察記録3Dモデル
撮影場所:野田市郷土博物館
撮影月日:2019.09.09
3Dモデル写真測量ソフト3DF Zephyrで生成v4.509 60画像の処理
撮影掲載は野田市郷土博物館の許可による

3Dモデルとしての出来ばえは自分がこれまでに作成したモデルの中ではベストといえるものです。特段の難点は見つかりません。
土器を机の上の置いて、その周りを回りながら撮影できれば、通常の室内光でレベルの高い3Dモデル作成が可能であることを確認できました。
土器の形状・模様の細部まで確認できます。学習資料としての用途として大変優良です。個人でつくる縄文土器web展示館に展示しても恥ずかしさを感じることのない「作品」的なレベルであると考えます。
照明装置やカメラ、撮影技術など特段の機材・スキルを必要としないでこのような3Dモデルができることにわれながら感動します。
次の記事でこの優良モデルとは正反対の難点の多い通常ガラスショーケース展示土器の3Dモデル作成を楽しみます。

2 パソコン作業時間
8年前のパソコン(購入時Windows7)を現時点最新鋭Windows10パソコンに更新して、3Dモデル作成作業をしました。3Dモデル写真測量ソフトは同じ3DF Zephyr Liteです。
作業時間が1/4~1/5に短縮しました。旧パソコンでは、写真枚数にもよりますが、60枚程度の写真を使うときはCPU100%を含む時間が15分程度つづく場面があり、「コーヒーを飲む」休憩の時間となりました。
新パソコンではコーヒーを飲む余裕は生まれません。
3Dモデル作成の時短が実現したので、溜まっている写真をはやく3Dモデルにして、いつぞやには縄文土器3Dモデルの整理分類分析作業に移りたいと思います。

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