2019年10月6日日曜日

柳田國男館訪問 30年前の希望が叶う

飯田市美術博物館の常設展示縄文土器2点の3Dモデル用撮影をした際、館に隣接して柳田國男館が併設されていること知り、訪れてみました。

40年以上前から柳田國男に興味を持ち、その著作が豊かで途切れることのない泉のような優良情報源であると直感しています。柳田國男を縄文学習とすら結び付けて考えています。
2017.07.28記事「イナウ学習 柳田國男「花とイナウ」による
2017.07.30記事「イナウ学習 梅原猛 柳田國男 金田一京助」など

ガラス張り入り口ドアから室内に人がいる様子が見えたので、ドアをあけて入ってみました。後からわかったのですが、本来は飯田市美術博物館に事前申し込みして予約の上観覧できる施設でした。当日は偶然「伊那民俗学研究所」の方がいらっしゃって、運よく内部を観覧させていただき、詳しい説明を受け、写真撮影もできました。

お話を聞くと、なんとこの建物は成城にあった自宅兼書斎の建物を移築したものであるとのことでした。
書斎にあった膨大な図書は成城大学に寄贈されたことは知っていましたが、自宅兼書斎はどうなったか知りませんでした。30年程前に世田谷成城の何処に自宅兼書斎建物があるのか調べて見学に行こうとしたことがあります。その時はすでに現場に無いことを知りました。
ただ、全集月報かなにかだったと思いますが、「戦時中大書斎で行われていた定例研究会が暖房用燃料不足で寒くて、毛布を巻いても寒いので、開催不可能になった」と読んだことを覚えています。柳田國男の湧きいでる発想が暖められ、著作になっていくその現場の書斎空間そのものが見られなくて残念な思いを持った思い出があります。

その30年前に断念した柳田國男大書斎見学が突然実現したので、驚愕です。思わず自分の驚きを研究所の方にべらべらしゃべってしまいました。

柳田國男の成城自宅兼書斎の大書斎空間
飯田市柳田國男館(成城から移築)

大書斎空間を見学して、柳田國男が収集した膨大な資料とそれに裏付けされて発信された膨大な優良情報に思いを巡らしました。自分の趣味活動に強い刺激を受けました。
現在取り組んでいる趣味学習は縄文ですが、どこかで柳田國男から得た情報の活用がありうるのではないかと考えています。
縄文土器学習に意識を意図的に狭窄させている状況の中で、一時の意識拡大の甘美な時間を味わいました。

飯田市柳田國男館(成城から移築)

飯田市柳田國男館(成城から移築)

参考 柳田國男館リーフレット表

参考 伊那民俗学研究所リーフレット表







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