縄文石器学習 28
千葉県立中央博物館令和2年度企画展「ちばの縄文」で展示されているコハク製垂飾(東金市・大網白里市養安寺遺跡)を観察しました。
1 コハク製垂飾(東金市・大網白里市養安寺遺跡)の観察
展示の様子
展示の様子
SS003出土2番(第400図2) 展示左から2番目
SS003出土2番(第400図2)の実測図
縄文中期
長さ16.00㎜、幅10.00㎜、厚さ7.00㎜、重量0.52g
[参考]斜面貝層SS003の最多出土土器…Ⅱ群 加曽利EⅠ式~加曽利EⅡ式
東金市・大網白里市養安寺遺跡発掘調査報告書から引用
2 メモ
養安寺遺跡出土コハク製品・原石で記載されたものは14点あり、製品はいずれも垂飾でほとんどが未製品と破損品です。コハク原石は銚子の露頭転石や海岸打ち上げ物から入手し、養安寺遺跡で加工し、各地に搬出していたと考えられます。銚子産コハク垂飾は土偶「縄文のビーナス」出土で有名な長野県茅野市棚畑遺跡からも出土しています。
養安寺遺跡出土コハク製品・原石
東金市・大網白里市養安寺遺跡発掘調査報告書から引用
3 参考 コハク製品出土場所
SS003出土2番(第400図2)の出土場所
東金市・大網白里市養安寺遺跡の位置
4 観察記録3Dモデル
ガラス越し望遠撮影を19シャッター行い、3Dモデルを作成しましたが、ソフトが受け付けた写真が6枚であり、満足できる最低限の3Dモデルをつくることができませんでした。
6枚写真で作成した3Dモデル
コハク製品4点を一緒に3Dモデルにするという安易な方法がよくないことと、撮影写真枚数が少ないことなどが3Dモデル作成失敗の原因のようです。次の訪問でSS003出土2番(第400図2)に的を絞って3Dモデル作成に再度チャレンジすることにします。
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