2022年6月14日火曜日

人体文付深鉢形土器(笛吹市一の沢遺跡) 観察記録3Dモデル

 Deep bowl-shaped pottery with human body pattern (Ichinosawa Site, Fuefuki City) Observation record 3D model


I created and observed a 3D model of a deep bowl-shaped pottery with human body pattern (Ichinosawa Site, Fuefuki City) exhibited at the Yamanashi Prefectural Archaeological Museum exhibition "Jomon people who draw the heart". Stick figures are dancing and I have fun.


山梨県立考古博物館企画展「心を描く縄文人」に展示された人体文付深鉢形土器(笛吹市一の沢遺跡)を3Dモデルにより観察しました。踊っている人がいて楽しくなります。

1 人体文付深鉢形土器(笛吹市一の沢遺跡) 観察記録3Dモデル

人体文付深鉢形土器(笛吹市一の沢遺跡) 観察記録3Dモデル

縄文時代中期中葉

撮影場所:山梨県立考古博物館令和4年度春季企画展「心を描く縄文人 -人面・土偶装飾付土器の世界-」 

撮影月日:2022.06.01


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.505 processing 373 images

Deep bowl-shaped pottery with human body pattern (Ichinosawa Site, Fuefuki City) Observation record 3D model

Mid-Middle Jomon period

Location: Yamanashi Prefectural Archaeological Museum Reiwa 4th Spring Exhibition “Jomon people who draw their hearts-The world of pottery with human face and clay figurines-“

Shooting date: 2022.06.01

Shooting through a glass showcase

Generated with 3D model photogrammetry software 3DF Zephyr v6.505 processing 373 images


3Dモデルの動画

2 GigaMesh Software Frameworkによる展開


GigaMesh Software Frameworkによる展開

3 メモ

3-1 展示説明

「土器の胴体に人体の様な表現がなされているものが「人体文」と呼ばれる文様です。土器全体で物語を語ったものと見られ、展開図等で見ると土器全体に意味があったと思われます。ここでは「踊る人の土器」と呼ばれる一の沢遺跡出土品とそのバリエーションを紹介します。」(展示説明)


展示画像

「「人体文」と呼ばれる土器は、土器の胴部に人体のような表現がなされるものです。例えば一の沢遺跡の人体文土器は、棒人間的な表現で人物が4人描かれているという考え方があります。人物は三角頭をした人物と、丸頭をした人物がそれぞれ2体ずつ配され、丸頭の人物には男性器的な表現があることから、丸頭=男性、三角頭=女性とみなすことが可能です。彼(彼女)らは、手をあげたり曲げたりしたポーズをとっており、踊っている場面が描かれたと見る説や、神とそれを崇める人達という説があります。こうした文様は徐々に抽象化していきます。」(配布パンフレット)

3-2 感想

三角頭の両手を開いた人物(女性2)は最も活動的な様子で描かれています。その両隣の丸頭の人物(男性1、男性2)2人とも手をあげて女性2の方を向いています。両腕を開いて腰に当てる三角頭の人物(女性1)も女性2の方を向いています。このようにみると、踊る女性シャーマン(女性2)を男性2人と女性1人が崇めていると見ました。


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