Observation record 3D model of the crushed and modern sprial shell
I created a 3D model of observation records of crushed and modern sprial shell displayed in the Kasori Shell Mound Museum Permanent Exhibition. I imagined that crushing the sprial shell was a way to extract the meat from a small, underdeveloped shell.
加曽利貝塚博物館常設展に展示されている破砕イボキサゴと現生イボキサゴの観察記録3Dモデルを作成しました。イボキサゴを破砕するのは、育ち切らない小さい貝から身を取り出す方法であると想像しました。
1 破砕イボキサゴと現生イボキサゴ 観察記録3Dモデル
破砕イボキサゴと現生イボキサゴ 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館常設展
撮影月日:2022.09.11
ガラスショーケース越しに撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.509 processing 91 images
Observation record 3D model of the crushed and modern sprial shell
Location: Kasori Shell Mound Museum
Shooting date: 2022.09.11
3D model Generated with photogrammetry software 3DF Zephyr v6.509 processing 91 images
3Dモデルの画像
3Dモデルの動画
2 メモ
イボキサゴの殻径は次の図のように現生イボキサゴ>縄文出土イボキサゴ>縄文出土破砕イボキサゴになります。
イボキサゴ殻径頻度分布の比較
現生イボキサゴは採集圧がない状況と考えてよいと思います。殻径は1.7㎝ほどになります。殻のまま出土する縄文イボキサゴの殻径は1.4㎝ほどになります。現生イボキサゴとくらべると少し8割程度の大きさであり、採集圧がかかった状況を示しているのだと思います。また、この大きさで破砕されていないということは、この大きさで殻から楊枝のような道具を使って身を取り出すことが可能だった(作業効率的に受容出来た)のだと想像します。縄文破砕イボキサゴの殻径は1.0㎝程度です。この殻径はイボキサゴに育つ時間を与えないような強い採集圧を示しているのだと思います。また、この大きさでは一つ一つの殻から身を直接取り出すことが難しく(作業効率的に受容できなく)なり、一括破砕して身を選別とりだしていたのだと想像します。
なお、展示破砕イボキサゴについて、以前にも3Dモデルを作成し、その3Dモデルから5点の大型破片について殻径を計測したところ、平均が9.7㎜となり、既存資料の値と整合することを確認しました。(2021.10.13記事「破砕イボキサゴ 観察記録3Dモデル」
取り出したイボキサゴの身は天日干しして乾物にし、保存しつつ塩味旨味成分として消費したり、交易に使ったりしたのだと想像します。
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