2024年11月2日土曜日

加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 総括編」の観覧

 Visiting the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "This is E, That is E: Kasori E-type pottery, general edition"


I visited the Kasori Shell Mound Museum special exhibition "That is E, That is E: Kasori E-type pottery, general edition" to commemorate the 100th anniversary of the excavation. The pottery exhibits, explanatory panels, and explanatory pamphlets are very comprehensive. This is a rare opportunity for me to learn about Kasori E-type pottery.


発掘100周年を記念する加曽利貝塚博物館企画展「あれもE これもE 加曽利E式土器 総括編」を観覧しました。土器展示、説明パネル、解説パンフレットがとても充実しています。自分にとってまたとない加曽利E式土器学習機会到来です。

1 土器展示

7つのショーケースを使って73点の土器が時期順を基本に展示されています。


会場入口


土器展示ショーケース


土器展示ショーケース

2 説明パネル

今回の企画展は過去とくらべて説明パネルの充実度が光っています。


説明パネル例

3 解説パンフレット


解説パンフレット表紙

無料で配布されている解説パンフレットに全展示土器写真とほとんどの説明パネルが掲載されていて、コンパクトな加曽利E式土器百科事典の様相を呈しています。とても充実していて、デザイン印刷もgoodです。

4 感想

今回の訪問は自分にとっては偵察的訪問であり、展示の状況を確認するためのものでした。3Dモデル作成用撮影は加曽利EⅡ式土器1点だけにとどまりました。今回観覧の結果を踏まえて、この企画展を活用した加曽利E式土器学習のイメージが出来上がりましたので、2025年3月2日終了までに数回訪問して、加曽利E式土器学習を深めることにします。

学習は次の手順で行うことにします。

ア 今回展示土器分類毎に展示土器をじっくり観察して、主要なものについて3Dモデルを作成します。

今回展示土器の分類

1 中峠類型

2 加曽利EⅠ式土器

3 加曽利EⅡ式土器

4 他地域影響土器(加曽利EⅡ式期)

4-1 大木系土器

4-2 連弧文土器

4-3 曽利式土器

4-4 折衷する土器

5 加曽利EⅡ~Ⅲ式土器

6 加曽利EⅢ式土器

7 加曽利EⅣ式土器

8 加曽利EⅤ式土器

9 (参考)北白川C式

イ 過去「あれもE…」企画展で作成した3Dモデルを今回土器分類で整理します。

ウ 加曽利EⅡ式土器からEⅢ式土器への移行変化について特段に詳しく観察します。(有吉北貝塚北斜面貝層学習に結びつけるため。)


2024年10月ブログ活動のふりかえり

 Looking back on blog activities in October 2024


I looked back on the activities of the blog "HANAMIGAWA RYUIKI wo ARUKU" in October 2024.

My activities in October were almost entirely focused on learning about Ningyozuka Kofun in Chiba City. I used a 3D model created from a contour map of the kofun as a tool to carry out my learning. I was lucky to come across Yutaka Numazawa's research into the restoration of kofun design principles. I even reached the point of starting to consider the 3D model of the restoration.


ブログ「花見川流域を歩く」の2024年10月活動をふりかえりました。

10月活動は、千葉市人形塚古墳学習にほぼ終始。古墳等高線図から作成した3Dモデルをツールに学習を展開。沼澤豊さんの古墳設計原理復元研究に出会えラッキー。復元3Dモデルの検討入口まで到達。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・2024年10月の記事数は28です。

・千葉市人形塚古墳等高線図から3Dモデルを作成して、それをツールに沼澤豊さんの古墳設計原理復元研究の学習を深めました。沼澤豊さんの手によって24等分値という当該古墳の基準スケールが明らかになり、それをもって説明された千葉市人形塚古墳形状の歯切れの良さに感動しました。ぐにゃぐにゃの等高線図から24等分値で構成される古墳諸元が抽出される様子は魔法のようです。

・千葉市人形塚古墳から出土した地割線の意義について、空中写真判読や3Dモデル検討から、発掘調査報告書や沼澤豊さんの見解と微妙に異なる結論が得られたプロセスを大いに楽しみました。

・ウズベキスタン関連記事を6編書きました。

・儀礼学習記事を1編書きました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事を2編書きました。

3 2024年10月活動の特徴

3-1 千葉市人形塚古墳学習

千葉市人形塚古墳学習を短期集中で取り組みました。沼澤豊さんの論文「千葉市人形塚古墳のいわゆる地割線について」(2008、千葉県教育振興財団文化財センター「研究連絡誌」)に出会えて、その先端的研究を学習できたことはラッキーでした。幸先のよい学習スタートとなりました。この論文で得た知識(24等分値=当該古墳の基準スケール)を垂直方向にも援用して復元3Dモデルの検討入口まで到達できました。

3-2 他の学習

有吉北貝塚北斜面貝層学習は人形塚古墳学習に席を譲り休みました。

儀礼学習および展示物3Dモデル作成活動を行いました。

4 2024年11月活動の展望

4-1 千葉市人形塚古墳学習

千葉県教育庁森宮分室に許可申請している空中写真閲覧が実現すれば、空中写真分析を行い、古墳形状等の認識を深め、古墳の当初形状復元3Dモデルを作成することにします。短期集中学習をまとめることにします。

4-2 有吉北貝塚北斜面貝層学習

古墳学習で獲得した等高線から地形3Dモデルを作成する技術を利用して、地山等高線図を3Dモデル化して、北斜面貝層の器形状の理解を深めることにします。貝層分布(セクション図情報)の3Dモデル化のあり方について検討します。

4-3 儀礼学習

儀礼学習を継続します。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2024年10月記事 〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」


2024年10月 Sketchfabに投稿した3Dモデル


2024年10月 YouTubeに投稿した動画


2024年10月 ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した画像