Technical Note: Four-Level Classification of Nearest Neighbor Distance Based on Standard Deviation
I developed my own four-level classification based on the standard deviation of 3D nearest neighbor distances for artifacts and applied it to bones. The density of bone distribution became clear. This is a record of the behavior of bone dumping, transportation, and deposition.
遺物3D最近隣距離の標準偏差による4区分を自分なりにまとめ、骨に適用しました。骨分布の密集性が明らかになりました。その様子は骨投棄→移動→堆積の挙動記録です。
1 遺物3D最近隣距離の標準偏差による4区分
貝層内遺物の3D最近隣距離を計測し、「平均からの離れ(標準偏差)」を基準にして、最小値、最大値も使い、データの相対的位置(かなり小さい、やや小さい、やや大きい、かなり大きい)の4区分を遺物3D分布分析に利用しています。この4区分の定義と名称をこのブログでは次のように設定します。
●名称
標準偏差による最近隣距離4区分
●定義
区分1:最小値~(平均値-標準偏差)
区分2:(平均値-標準偏差)~平均値
区分3:平均値~(平均値+標準偏差)
区分4:(平均値+標準偏差)~最大値
詳細には次のように定義します。
最小値≦区分1≦(平均値-標準偏差)
(平均値-標準偏差)<区分2≦平均値
平均値<区分3≦(平均値+標準偏差)
(平均値+標準偏差)<区分4≦最大値
●区分の意味
区分1:値が平均よりかなり小さい(遺物密集)
区分2:値がやや小さい~平均寄り(遺物やや密集)
区分3:値が平均寄り~やや大きめ(遺物やや散在)
区分4:値が平均よりかなり大きい(遺物散在)
●区分の表現
区分1(密集)
区分2(やや密集)
区分3(やや散在)
区分4(散在)
2 骨の4区分結果
2-1 骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分1(密集)
骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分1(密集)
0.005~0.037m
2-2 骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分2(やや密集)
骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分1(やや密集)
0.037~0.107m
2-3 骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分3(やや散在)
骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分3(やや散在)
0.107~0.177m
2-4 骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分4(散在)
骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分4(散在)
0.177~2.043m
2-5 観察
骨の密集域のまわりにやや密集域、そのまわりにやや散在域、さらにそのまわりに散在域が分布しています。
この分布の様相は、骨が貝塚に投棄され、斜面を移動して最終的に移動が停止した状態を表現しています。
貝塚縁辺部に骨密集域が存在しているのは、投棄された骨のかなりの部分の移動量が小さいため、投棄された場所を結果として表現していると仮説します。
3 骨 標準偏差による最近隣距離4区分の谷中部断面
骨 標準偏差による最近隣距離4区分の谷中部断面骨 標準偏差による最近隣距離4区分 区分1(密集)3Dモデルに谷中部の断面を追記
谷中部断面
谷中部断面の位置
有吉北貝塚北斜面貝層
3DF Zephyr v8.031でアップロード
3Dモデルの動画
3Dモデルの画像
3Dモデルの画像
4 考察
考察
骨 標準偏差による最近隣距離4区分の谷中部断面を次のように仮説的に解釈しました。
貝塚縁辺部から骨が投棄され、その骨の一定部分はその場に残るが、それ以外は斜面を貝層とともに下方に移動して各所に堆積する。骨は重量がないので移動量が小さく、土器のように斜面下部に密集して堆積するには至らなかった。









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