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2025年5月26日月曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層細区分

 Subdivision of the slope shell layer of the northern slope shell layer of the Ariyoshi Kita shell mound


The slope shell layer of the northern slope shell layer of the Ariyoshi Kita shell mound was subdivided based on on-site photographs. It can be separated into alternating layers of white and brown shell layers. The white shell layer is mainly composed of clams and ivokisago, and the brown shell layer is mainly composed of ivokisago.


有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層を現場写真から細区分しました。白色貝層と褐色貝層の互層として分層できます。白色貝層は主にハマグリとイボキサゴから、褐色貝層は主にイボキサゴから構成されています。

1 斜面性貝層細区分


現場写真による斜面性貝層細区分の様子


斜面性貝層細区分結果

斜面性貝層を現場写真から細区分しました。10断面、11断面、剥ぎ取り断面、12断面の現場写真で白色貝層(S1、S2、S3)と褐色貝層(R1、R2、R3)が断面連続して対比して観察できます。この観察結果にもとづき下から上に向けて、R1 → S1 → R2 → S2 → R3 → S3 という面的貝層発達を認識して分層しました。

白色貝層は混土率の低い貝層で二枚貝(主にハマグリ)とイボキサゴから構成されています。褐色貝層は混土率の高い貝層でイボキサゴの割合が大きいです。


貝層大区分-斜面性貝層細区分-発掘調査報告書断面の対比

2 R3層と流路性貝層との対比


R3層と流路性貝層との対比

特筆すべき観察事象として、白色貝層S2層とS3層に挟まれた褐色貝層R3層が、流路性貝層の堆積急増(図でグリーン表示)と対応していることをあげることができます。北斜面貝層が納まる地山地形全体がガリー浸食地形であることから、この堆積急増は11断面より上流部におけるガリー浸食現象激化を指標しているといえます。従って、R3層形成期の堆積環境をガリー浸食現象激化期(上流における浸食激化、11断面付近の堆積急増)として捉えることができます。

3 斜面性貝層細区分3Dモデル


斜面性貝層細区分3Dモデル

斜面性貝層細区分3Dモデルを作成しました。画像ではS1層、S2層、S3層のみ表示しました。


2025年4月29日火曜日

有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層分層出土遺物の3D分布モデル

 3D distribution model of excavated artifacts from the sloping shell layer of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound


The sloping shell layer of the shell layer on the north slope of the Ariyoshi Kita Shell Mound was divided into six layers, and a 3D distribution model of the artifacts excavated from them was created. The distribution of artifacts traces the distribution of the shell layers, and it can be observed that the older shell layers are located above the slope and the newer shell layers are located below the slope.


有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層を6つに分層して、それらから出土した遺物の3D分布モデルを作成しました。遺物分布は貝層分布をトレースしていて、古い貝層から新しい貝層の順に斜面を下っている様子が観察できます。

1 有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層分層出土遺物の3D分布モデル

有吉北貝塚北斜面貝層の斜面性貝層分層出土遺物の3D分布モデル

場所:有吉北貝塚北斜面貝層検討空間(10断面と11断面に挟まれた空間)

遺物:CUBE(5㎝×5㎝×5㎝)で示す 白は白色貝層出土、褐色は褐色貝層出土

10断面(手前)と11断面(奥)の間隔は2m


参考 斜面性貝層細区分

3DF Zephyr v8.005でアップロード


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 斜面性貝層6分層別遺物分布


斜面性貝層6分層別遺物分布

6分層別に遺物分布を切り出して比較しました。

遺物分布は貝層分布をトレースしていて、古い貝層から新しい貝層に向かって斜面の上から下に移動している様子がわかります。斜面利用が上から始まり、下に移動しました。また遺物分布(貝層分布)の斜面全長に占める割合が小→大→小と変化していることも特徴です。貝殻投棄(貝層形成)と遺物投棄に関わる活動内容が時期によって変化している様子がこうした出土状況に投影されているのかもしれません。

3 メモ

分層別統計は次の記事に掲載しています。

2025.04.05記事「斜面貝層細区分と遺物3D分布モデル」