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2022年9月16日金曜日

縄文丸木舟の刳り残し横梁上付近の平らな小段

 The flat bench of a Jomon dugout canoe


I observed three flat benches at the rear of the Jomon dugout canoe (replica) exhibited at the Kasori Shell Mound Museum. It can be assumed that a board was put on it and it was used as a boatman's seat. This bench is a powerful material for the sandal-like clay product = dugout canoe miniature hypothesis.


加曽利貝塚博物館に展示されている匝瑳市米倉大境出土丸木舟(複製)の後部刳り残し横張の上に3つの平らな小段を観察しました。そこに板を乗せて船頭の座席としたことが想定できます。

この小段の存在はサンダル状土製品(千葉市内野第1遺跡)を丸木舟ミニチュアと解釈する仮説の有力補強材料となりますので、メモしておきます。

1 縄文丸木舟の刳り残し横梁上の平らな小段 観察記録3Dモデル

縄文丸木舟の刳り残し横梁上の平らな小段 観察記録3Dモデル


3つの平らな小段


匝瑳市米倉大境出土縄文晩期丸木舟(複製)刳り残し横梁上の平らな小段のある場所

撮影場所:加曽利貝塚博物館

撮影月日:2022.09.11

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v6.509 processing 5 images

Observation record 3D model of the flat bench on the beam of the Jomon dugout canoe

Location: Kasori Shell Mound Museum

Shooting date: 2022.09.11

3D model Generated with photogrammetry software 3DF Zephyr v6.509 processing 5 images


3Dモデルの動画

2 メモ

平らな小段が3つあるのは、乗せる荷物や人員の量によって船頭の座席位置を変化させるために意図して設置した可能性と、長年使っているうちに小段が磨耗などで使えなくなり、近くに作り直した可能性の2点が理由として考えられます。

丸木舟後部の刳り残し横梁上に板を乗せていたことがほぼ確実な例を観察できましたので、サンダル状土製品が丸木舟ミニチュアである蓋然性が飛躍的に高まったと考えます。


新解釈 サンダル状土製品を丸木舟ミニチュアと考える


2019年5月16日木曜日

縄文丸木舟の3Dモデル

八千代市立郷土博物館展示縄文丸木舟(全長6m超 複製)の3Dモデル作成が出来ましたのでメモします。
3回目のチャレンジでようやく3Dモデルが作成できました。

縄文丸木舟の3Dモデル(3DF Zephyr Lite画面)
写真79枚から作成したものです。
土器のような小さなものだけでなく大きなものも3Dモデルにすることができました。
モデルのファイルサイズが50MBを超え、Sketchfab無料版ではアップロードできないので残念ですがWEB上での3D画面共有は断念します。

縄文丸木舟展示の様子
八千代市立郷土博物館展示

参考 出土経緯
昭和25年(1950)11月に印旛沼干拓工事の排水路掘削現場で丸木舟が発見されました。千葉県教育委員会は早稲田大学考古学研究室に調査を依頼し発掘調査を実施しました。
 丸木舟は地表面から1.6m下の泥炭層から出土し、周辺の泥炭層から縄文土器が出土しました。土器の時期が縄文時代晩期(約3000年前)であったことから、丸木舟も同時代のものと判断されました。
丸木舟の材質はカヤで、残存する部分の長さは6.54mありました。船底4箇所に刳り残しの形で横梁があり、船体の強化を図っていることから、単純な刳り舟から技術的に一歩進んだ形態を示しています。

参考 八千代市保品出土丸木舟 全景
早稲田大学考古学研究室提供

参考 八千代市保品出土丸木舟 船首部分
早稲田大学考古学研究室提供

参考 八千代市保品出土丸木舟 船尾部分
早稲田大学考古学研究室提供