2026年9月29日火曜日

最近隣距離と偏位角の関係

 Relationship between nearest-neighbor distance and deviation angle


I plotted and examined the relationship between the nearest-neighbor distance and the deviation angle of bivalve shells. I concluded that there is no significant relationship between these two metrics worth noting. This has clarified the interrelationships among the three metrics: deviation angle, nearest-neighbor intersection angle, and nearest-neighbor distance.


二枚貝殻の最近隣距離と偏位角の関係をプロット図を作成して観察しました。この2つの指標には着目に値する顕著な関係がないと判断しました。これで、偏位角、最近隣交差角、最近隣距離の3つの指標の相互関係が明らかになりました。

1 偏位角、最近隣交差角、最近隣距離


偏位角、最近隣交差角、最近隣距離の説明

2 参考 偏位角、最近隣交差角、最近隣距離の統計


偏位角の分布(ヒストグラム)


最近隣交差角ヒストグラム


最近隣距離ヒストグラム

3 最近隣距離と偏位角の対応


最近隣距離と偏位角の対応

最近隣距離の変化に対応して、偏位角の分布変化はほぼ同じです。一方、偏位角の変化に対応して、最近隣距離分布変化はほぼ同じです。このプロット図から、最近隣距離と偏位角の間には着目すべき関係がみつかりません。

4 再掲 最近隣距離と最近隣交差角の対応


二枚貝殻 最近隣距離(nn)と最近隣交差角(ia)の対応

二枚貝殻の最近隣距離(nn)と最近隣交差角(ia)の対応をプロット図でみると、nnが小さくなると、iaは小さいものの割合が増えることが直観できます。


最近隣距離(nn)区分別にみた最近隣交差角(ia)の小さいものの割合

最近隣距離(nn)が小さくなると、比例して最近隣交差角(ia)の小さいものの割合が増加します。さらにより特徴的な事象としてnnが非常に小さい領域ではiaの小さなものの割合が急増することをあげることができます。これは二枚貝殻が近づくに従って2枚の貝殻の偏位角が急速に近づく(平行になる)ことを示してます。このデータは剥取断面現場観察で見られる、二枚貝殻密集部での「束ねられた」ような出土状況と対応しています。

2026年9月26日土曜日 最近隣距離区分別にみた最近隣交差角の様子

5 再掲 偏位角と最近隣交差角の対応


偏位角と最近隣交差角の対応

二枚貝殻の偏位角と最近隣交差角の関係をプロット図を作成して観察すると、偏位角90~110°で最近隣交差角0~10°の範囲にサンプルが最も集中します。つまり、斜面(120°)を二枚貝殻が移動するなかで、偏位角が90~110°のものが増え、同時に二枚貝殻が密集して最近隣交差角0~10°のものも増えると考えます。この顕著な様子は二枚貝殻の移動特性の結果を表現していると考えます。

2026年9月27日日曜日 偏位角と最近隣交差角の関係

6 まとめ

6-1 3指標の関係

最近隣距離と偏位角のプロット図から、この2つの指標に着目すべき関係が見当たりません。

一方、最近隣距離と最近隣交差角の間には、最近隣距離が短くなると最近隣交差角も小さくなる、つまり2枚の二枚貝殻が近づくと平行に近づくという顕著な関係がみられます。

さらに、偏位角と最近隣交差角の間には、偏位角90~110°で最近隣交差角0~10°の範囲にサンプルが最も集中するという関係が見られます。

6-2 3指標と整合する移動モデル

この3つの情報は次のような二枚貝殻移動モデルを想定すると整合します。

角度角度120°の斜面に土器、二枚貝殻、イボキサゴなどが投棄され、重力性移動を繰り返して斜面を下った。

重力性移動を繰り返す中で移動物には大きさによるソート現象が発生し、斜面下部には二枚貝殻が集まり密集した。重力性移動の際、二枚貝殻はその形状から相互に重なり合うものが増え、隣接貝殻との距離が縮小した。相互に重なった場合、噛みあい離れにくくなるので移動運動が進むに従い重なりあうものが一体となって運動した。

重力性移動では斜面角度120°に制約されて偏位角90~110°の二枚貝殻が増えた。

6-3 考察

斜面を移動する中でソートされて二枚貝殻だけが純貝層のように集まり、その際二枚貝殻の殻位形状から噛み合ってしまうもの(束ねられたようになったもの)も多く、最初から最近隣距離はとても小さくなったと考えます。斜面角度に制約されて偏位角90~110°のものが増えていったと考えますが、偏位角90~110°になったものも、ならなかったものも、既に最近隣距離は十分に短かったと考えます。

7 参考 貝層写真


有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面露頭写真(左右反転)


有吉北貝塚北斜面貝層剥取断面3Dモデル



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【グッド&ニュー】(ブログ活動や生活・散歩中に思い浮かべた良い感情や考え、素晴らしいアイディアや注目すべき事柄)

今朝家の扉を開けて外の路面を見るとびっしょりでしたが、雨は止んでいましたので散歩にでました。足元は濡れましたが、5kmの散歩は無事終了です。そして、家の前に戻ったその時、雨が振り出しました。とてもラッキーです。しかし、実は昨朝も全く同じ状況で散歩ができ、2日連続のラッキーはめずらしいです。

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