2026年9月16日水曜日

把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

 3D Model and Observation Record: Hollow Circular Inkstone with Handle (Gojikkoku Site, Chiba City)


This hollow circular inkstone with a handle is a portable inkstone used by local officials who handled written documents during the Nara period; it appears to be a unique specimen, as no other complete examples are known. It is designated as a Cultural Property by Chiba City.


この把手付中空円面硯は、奈良時代の文字を操る地方官人が使用した携帯型硯で、完形のものは類例がないようです。千葉市指定文化財となっています。

1 把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

把手付中空円面硯(千葉市五十石遺跡)観察記録3Dモデル

奈良時代

千葉市指定文化財

撮影場所:加曽利貝塚博物館「令和8年度企画展 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」

撮影月日:2026.09.02


展示の様子

ガラスショーケース越し撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v9.013 processing 134 images


3Dモデルの動画


3Dモデルの画像

2 メモ

「埋蔵文化財調査センターが所蔵・公開している資料です。

本品が出土した五十石遺跡は緑区あすみが丘東2丁目に所在し、平成12年度から平成19年度にかけて発掘調査が実施されました。発見された遺構のうち、1号方形区画墓に隣接して造られた16号住居跡から把手付中空円面硯が出土しました。

本資料の特徴は、本体が中空で柄の部分に口があり、硯面に墨の付着がみられる点です。柄の部分の穴から水を注ぎ込み、柄部を上方に向けた状態で携帯することが可能な硯と推定されます。同形の硯は、松本市大輔原遺跡13号住居跡出土例(8世紀初頭)、福島県金沢製鉄遺跡群の鳥内沢A遺跡出土例(8世紀初頭)などが挙げられますが、欠損や接合などを行うことのない完形例はほとんどありません。

都城や地方の国衙などでは、装飾性に富んだ様々な種類の硯が出土していますが、本資料のように素朴なつくりの優品は全国的にも少なく、土気地域の在地豪族層の生活の一端をうかがい知ることができる好資料です。」(千葉市webサイトから引用)


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