2017年8月11日金曜日

土器集中地点時期別の海退アニメ(千葉県印西市西根遺跡)

2017.08.10記事「土器集中地点別海面分布」で作成した縄文時代後期の想定海面分布図(海退の様子)6枚をアニメにしてみました。
平面図を並べるのと、アニメにするのでは情報内容は同じですが、それから受ける印象やその刺激から発生する思考内容は大いに違ってきます。

土器集中地点時期別の海退アニメ
赤丸は土器集中地点を表現します。
その土器集中地点が形成されていた頃の想定海面を水色で示します。
青線は戸神川の縄文時代後期流路(流路1)です。

水色の想定海面は丸木舟で自由に航行できた海域であると考えます。
水色の想定海面と青線の戸神川が接する場所が印旛海(印旛浦)西端のミナトであったと想定します。
このミナトから陸路(船越)で印西の台地を越え、手賀海(手賀浦)に交通路が通じていたと考えます。
印旛海(印旛浦)から土器集中地点までの戸神川は丸木舟の通航が困難を伴うけれども可能であった区間であると想定します。
土器集中地点は丸木舟通航限界点であり、その限界点で岸辺付近や水域に丸木舟で持参した土器を置いた(投げて壊した)と想定します。
土器集中地点は過去のミナト空間であった場所に該当すると考えます。

土器集中地点とはミナト空間廃絶祭祀場所であると仮説しています。

縄文時代竪穴住居跡はその多くが祭祀跡となりました。その結果土器・石器・獣骨など多様な遺物が出土しています。
竪穴住居跡と遺物との関係とほぼパラレルの関係で、ミナト跡という公共施設空間跡が公共祭祀跡であり、そこから多数土器等が出土すると仮説します。

土器第1集中地点が約3600年前、土器第7集中地点が約3300年前であり、約300年間の出来事のアニメです。(年代はC14測定)

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