縄文土器学習 554
加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」で展示された加曽利EⅠ式深鉢(No.21)(市川市向台貝塚)を3Dモデルで観察しましたのでメモします。
1 加曽利EⅠ式深鉢(No.21)(市川市向台貝塚) 観察記録3Dモデル
加曽利EⅠ式深鉢(No.21)(市川市向台貝塚) 観察記録3Dモデル撮影場所:加曽利貝塚博物館令和2年度企画展「あれもEこれもE -加曽利E式土器 北西部地域編-」
撮影月日:2021.02.02
ガラス面越し撮影
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v5.019 processing 64 images
展示の様子
展示の様子
3Dモデルの動画
2 GigaMesh Software Frameworkによる展開
GigaMesh Software Frameworkによる展開 テクスチャ
GigaMesh Software Frameworkによる展開 ソリッド
GigaMesh Software Frameworkによる展開 分析用加工
3 観察とメモ
以下の文章は観察記載ですが、【感想・メモ】は妄想・空想を含めた感想や学習上のメモです。
…………………
1 器形
1-1 基本器形
キャリパー形。
【感想・メモ】
同じキャリパー形といってもこの土器は胴の膨らみがあり、隣に展示されているNo.25と較べると器形印象が大きく異なります。「キャリパー形」をさらに分類する定量的指標についていつか考えることにします。
1-2 細部器形
口唇部が平縁になり、口縁部に渦巻の小突起がはりつきます。
【感想・メモ】
把手が退化して平縁になった時間変化を感じることができます。
2 大きさ、容量
2-1 器高
32.1㎝。3Dモデルから計測。
2-2 最大器幅
28.1㎝。3Dモデルから計測
2-3 口唇部器壁厚
計測中。
2-4 容量(推定)
計測中。
3 文様
3-1 文様帯の段区分と主文様帯の位置
文様帯は口縁部、頸部、胴部の3段に区分されます。頸部は無文であり、加曽利EⅠ式土器の後半期に生まれる文様帯です。
3-2 文様帯の特徴
ア 口縁部
隆帯による渦巻文、楕円区画文が配置され、渦巻文の一部は小突起となっています。区画文内部は縄文が施文されます。縄文の見かけの向きは胴部と逆であり、口縁部文様が強調されるようになっています。
イ 頸部
無文。
ウ 胴部
全面縄文が施文され、その上から3条沈線で垂下区画文、棘状文様、渦巻文様が、1条沈線で垂下蛇行文様が描かれています。
【感想・メモ】
渦巻文様と棘状文様は大木式土器によくある唐草文様によく似ています。
4 展示館説明
4-1 型式
加曽利EⅠ式深鉢。
4-2 出土遺跡
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