2021年6月24日木曜日

廻る縄文のビーナス

 縄文土器学習 616

国宝「縄文のビーナス」観察記録3Dモデルを回転させて見ました。回転体と静止体を同時に観察することによってどのような感想が浮かぶのか、調べるための資料です。

1 縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル(回転 2)

縄文中期前半土偶(国宝縄文のビーナス)(茅野市棚畑遺跡) 観察記録3Dモデル(回転 2)

撮影場所:茅野市尖石縄文考古館

撮影月日:2019.09.13

4面ガラス張りショーケース越しに撮影

3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.523 processing 59 images(Masquerade機能利用)


展示の様子


3Dモデルの動画(Sketchfab画面を操作した時のキャプチャー動画)

2 感想

360度からの撮影が可能である場合の観察記録3Dモデルでは、当然ですが360度の方向から観察できるます。しかしBlenderとか3DF Zephyr LiteとかSketchfabなどのソフトで観察するばあい、マウス等でクリックしながら自分の視点を移動しなければなりません。ある程度の手間がかかります。この手間を対象物を回転させることによって省くことができます。さらにコピーした静止モデルをそばに置いておけば、角度による違いを注意深く観察することができます。

縄文のビーナスを同一2体を隣接して置き、一方を回転させることでこの土偶の様子をより詳しく観察できることがわかりました。土偶(に限らず遺物一般)についてこのよう同一2体隣接設置(一方回転)資料は有用であることを確認します。3Dモデルであるからこそ可能な学習資料のあり方です。

3 技術的感想

Blenderで初めてアニメーションを作成してみました。考古遺物を回転させたり、移動させたりするアニメーションは自分にも対応できる程度の簡易な方法で可能であることを知りました。

Blenderで作成してエクスポートしたアニメーションファイル(fbxファイル)をSketchfabに投稿することも難しいことではありませんでした。


Blender画面


Sketchfab画面


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